Maker達のお祭りがやってきた! Maker Faire Tokyo 2012:UXClip(14)(3/6 ページ)
Maker Faire Tokyo 2012は、テクノロジーを自由な発想で楽しむ「Maker」のお祭りだ。約240組が出展し、大いに盛り上がったMaker Faireをレポートする。
ますます増えた、研究機関とMakeのつながり
これまではインタラクション エンターテイメントコンピューティング(SIGEC)といった形で発表されていたような作品もMaker Faireに登場するようになった。東工大に会場が移ったときに、東京工業大学ロボット技術研究会の出展物が登場するようになったが、未来館になってさらに学術関係からの出展が増えた印象だ。
バスクラッチ
大笑いを呼んでいた、平#先生(京都産業大学)のbathcratch。浴槽の上からプロジェクションを行ってアイコンを表示、静電センサとピエゾセンサによって浴槽のフチをタッチ操作とこすり操作を可能にするデバイスだ。
電通未踏組
同じ部屋で展示していたのが電通大学の学生+OBたちの未踏プロジェクトを発表する「電通未踏組」。
インターフェイス系の研究で絶大な存在感を誇る電通大らしく、国内ではあまり見られないような、数百万円するMicrosoft Pixelsenceを使って開発したシューティングゲームや、3DCGのポーズを簡単に制作するモデリングツールQUMARIONの原型を展示。
東工大ロボット技術研究会(通称ロ技研)
デフを自作し、車をどう動かしても、上に載っているフィギュアが常に同じ方向を示す指南車。メカの設計・実装技術を感じさせる。
ロボットが、さらに人形をコントロールするデモ。無表情なトラ形のロボットが人形劇を演じる様が何かの感情を呼び起こす。
こちらは力作、そろばんロボ「そろぼん」。音声読み上げの暗算「願いましては、xx円足すところのxx円なり……」に対して、正確にそろばんを弾いて答えを出す。弾くスピードも、読み上げに十分ついてくるレベル。
電気を食べる?食べ物に電流を流すデバイス
明治大学宮下研から@apapababyさんが出展していたのは改造フォークで食べ物に電気を流すデバイス。イーテルミンは人間から微弱な電流を取って音に変えるが、こちらは食べ物に電気を流すのだ。
過去のMakeでもスポーツドリンクに電気を流して、飲んでいる最中に味を変える展示をしていたが、今回はさらに進化して、塩味の濃さを電流量で操れるようになったという。
Makeの常連、金沢大学秋田研究室も展示。LEDマトリックスのあるボードを組み合わせるインターフェイスに加え、現在プロトタイピング中の光る氷デバイスを出展。
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科稲見研究室から@furisawakiさんが、植物に感情表現をさせるアクチュエーションを展示。
名古屋造形大学デジタルメディアデザインコースでは、教員と学生によるプロジェクトグループ「スイッチ」として、コマを回すとコマから花が散らばるインタラクティブコンテンツを提示。
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