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「書き込みが最大20倍高速化」、SPARCベースのエンジニアドシステム

SPARCの性能とSolarisの仮想化技術の合わせ技で、複数DBを統合しながら処理高速化も実現するエンジニアドシステムが登場した。

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 日本オラクルは2013年1月8日、「Oracle SPARC SuperCluster」の最新版の国内提供を開始した。

 Oracle SPARC SuperClusterは「SPARC T4」サーバに「Oracle Solaris」を搭載、データベースやミドルウェア、アプリケーションを統合した、いわゆる“エンジニアドシステム”として、2011年10月から展開しているもの。事前にハードウェア/ソフトウェアの検証やチューニングを施した状態で即利用できるようになっている。

 今回の版から追加された機能として、Oracle Solarisの仮想化技術「Oracle Solaris Zones」を使い、仮想領域内でデータベースを仮想化して、データベースサービスとしてクラウド展開が可能になっている。これにより、単一システム上で独立した複数のデータベース/アプリケーションを配置できるようになった。加えて、仮想化によりCPUやメモリリソースの割り当ても稼働状況に合わせて変更できるようになる。SPARC T4-4サーバ1台あたり、最大4種類の仮想データベース領域を構築できる。

 フルラックの場合、「SPARC T4-4」サーバを最大4台搭載できるため、SPARC T4プロセッサ(8コア、3.0GHz)最大16基、メモリは最大4TB搭載できる。OSはOracle Solaris 10/11に対応する。ストレージには「Exadata Storage Server X3-2」を6台搭載、メモリ容量は合計9.6TBである。この他、「Oracle Exalogic Elastic Cloud Software」、統合ストレージ基盤「Sun ZFS Storage 7320 Appliance」、仮想化技術「Oracle VM for SPARC」「Oracle Solaris Zones」が含まれる。

 Oracle SPARC SuperClusterでは、データ処理を高速化する「Exadata Smart Flash Cache」を使い、データ書き込み性能を「最大20倍向上」(日本オラクル発表)させているという。システムの管理は「Oracle Enterprise Manager Ops Center 12c」で一括して行える。価格はハーフラックで7500万円(税抜)。

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