「Google Chrome 25」のβ版リリース、音声認識機能の実装に対応:Content Security Policyもサポート
米Googleは1月14日、デベロッパ向けの新機能を多数搭載したWebブラウザ「Chrome 25」のβ版をリリースした。
米Googleは1月14日、Webブラウザ「Chrome 25」のβ版をリリースした。Webページに音声認識を実装できる機能など、デベロッパ向けの新機能を多数搭載している。
Googleのブログによると、β版のChrome 25ではWebプラットフォーム向けの機能として、JavaScriptの「Web Speech API」をサポートし、デスクトップ上で音声をテキストに変換する機能を実装できるようになった。Webページに音声認識機能を追加する方法を紹介したチュートリアルとデモも公開している。
セキュリティ機能では、クロスサイトスクリプティングなどのコンテンツ挿入攻撃防止を目的として、プレフィックスなしの「Content Security Policy」(CSP)機能をサポートした。Content-Security-Policy HTTPヘッダを使って信頼できるコンテンツソースのホワイトリストを定義すれば、定義されたリソースしか実行あるいは処理できないようになる。
また、再利用可能なウィジェットを開発するための最先端仕様Web Componentsの中心的な要素である「Shadow DOM」のサポートも加わった。Shadow DOMではDOMツリーのエンカプセレーションが実装され、ウィジェットが矛盾するCSSセレクタやクラス、ID名、JavaScript変数を使用した場合でも、ページが破壊されずに済むという。
このほかに、ページが読み込むサブリソースについての情報をJavaScriptに提供する「Resource Timing API」、Webアプリのパフォーマンス測定を支援する「User Timing API」などの機能が加わっている。
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