フォーティネット、性能向上をさらに追求した新モデル:標的型攻撃対策などの新機能をより快適に
フォーティネットジャパンは4月18日、UTMアプライアンス「FortiGate」シリーズの新機種、4製品を発表した。
フォーティネットジャパンは4月18日、UTMアプライアンス「FortiGate」シリーズの新機種、4製品を発表した。2012年12月に発表した専用OSの新バージョン、「FortiOS 5.0」の新機能をより快適に使えるよう、さらなるパフォーマンスの向上を実現しているという。
FortiGateシリーズは、ファイアウォールやVPN、IPS、アンチウイルスなど複数のセキュリティ機能を1つの筐体で提供するUTMアプライアンスだ。独自開発のASIC「FortiASIC」とFortiOSを活用し、コストパフォーマンスに優れている点が特徴だ。
新モデルも、「あくなきネットワーク高速化というニーズに応えるとともに、標的型攻撃対策などFortiOS 5.0で搭載された新たな機能をより快適に動かすことに焦点を置いた」(フォーティネットジャパン プロダクトマーケティング部 部長 伊藤憲治氏)。ファイアウォールやVPNの処理を高速化するネットワークプロセッサ「FortiASIC NP4」と、アプリケーションレベルでのセキュリティ処理を行う「FortiASIC CP8」という最新のASICを搭載することにより、パフォーマンスの向上と消費電力の削減を両立させているという。
新モデルのうち「FortiGate-3600C」は、FortiASIC CP8を2つ搭載したハイエンドモデルで、サービスプロバイダーやデータセンター、大企業などを対象にしている。10ギガビットイーサネット(GbE)を12ポート、GbEを18ポート備えている。ファイアウォールのスループットは最大で60Gbps、IPSec VPNは25Gbps、IPSは14Gpbsと、ボックス型製品では最速の性能を実現した。参考価格は1900万8000円となっている。
同じくサービスプロバイダーやデータセンター、大企業などをターゲットとした2Uサイズのモデル「FortiGate-3240C」は、ファイアウォールで最大40Gbpsのスループットを実現し、参考価格は1239万6000円、中堅企業や大企業の支店などを対象とするミッドレンジモデルの「FortiGate-800C」は、ファイアウォールスループットが最大20Gbpsで385万6000円。通信事業者向けのシャーシ型製品「FortiGate-5000」用のモジュールである「FortiGate-5001C」は2217万2000円となっている。
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