展示会で見たIT業界トレンドその2――機械学習エンジン、ワークスタイル変革:展示会レポート(1/2 ページ)
ITベンダ各社が結集したイベントから業界トレンドの一部を紹介。今回は、タブレットデバイスを使ったワークスタイル変革やデータ活用のためのテクノロジを中心に紹介します。
2013年5月8〜10日の3日間、リード エグジビジョン主催の展示会「第4回 クラウドコンピューティング EXPO 春」「第18回 データウェアハウス&CRM EXPO」などが開催されている。同イベントは、「Japan IT Week」としていくつかの展示会が同時開催されているため、多領域にわたるソリューションが一度に見られる。本稿ではその1に続き、クラウド関連の企業動向を中心に一部他領域の出展企業についても紹介する。
自社全体がデモ環境に Microsoftブースはかなりの「人だかり」
日本マイクロソフトのブース展示はやはり、Windows 8、そしてSurface、Office 365によるワークスタイル変革を前面に押し出したものだ。
日本マイクロソフトでは、自社そのものを、同社セミナー参加者向けにデモ環境として公開している。ブースでは、社内の様子を交え、利用シーンなどを紹介した。
ブース内展示では、Windows AzureやWindows Server 2012による仮想サーバ運用環境の展示なども。Windows Azureに関しては、Webアプリケーション開発者に向けたメッセージを押し出していた(関連記事1、関連記事2)。
「Windows AzureはMicrosoftテクノロジに閉じていない。PHPもPythonもNode.jsも使えるうえ、最小構成のインスタンスであれば無料。Webサイト構築専用の『Webサイト』というインスタンスも用意されているので気軽に試せます」(ブース説明員)
AWSブースにSAPのロゴが
アマゾンデータサービスジャパンのブースでは、AWSのプラットフォームを採用しているアプリケーションベンダが多数デモ出展していた。中でも、自社での展開だけでなくパートナープラットフォーム上での展開にも注力しているSAPに注目が集まった。
「SAP HANA Cloud」計画が発表されたのは2012年10月、SAP HANA OneプラットフォームのAWSマーケットプレイス経由での提供(関連記事)も記憶に新しい。直近では、SAP HANAのクラウド提供に加え「SAP HANA Enterprise Cloud」の提供も発表している(関連記事)。奇しくもクラウド環境での展開を強化する同社の展開をAWSブースで見た形になった。
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