展示会で見たIT業界トレンドその1――データ処理高速化がもたらす経営革新、通信高速化の技術:展示会レポート(1/2 ページ)
クラウド、DWH&CRMなどのテーマで、ITベンダ各社が結集したイベントをレポート。会場から業界トレンドの一部を抜き出して紹介します。
2013年5月8〜10日の3日間、リード エグジビジョン主催の展示会「第4回 クラウドコンピューティング EXPO 春」「第18回 データウェアハウス&CRM EXPO」などが開催されている。同イベントは、「Japan IT Week」としていくつかの展示会が同時開催されているため、多領域にわたるソリューションが一度に見られる。本稿ではクラウド関連の企業動向を中心に一部他領域の出展企業についても紹介する。「展示会で見たIT業界トレンドその2――機械学習エンジン、ワークスタイル変革」と併せて読んでほしい。
バックエンド処理高速化で、データ分析エンジンの価値が高まってきた
日本IBMブースでは、ビジネスアナリティクスやビッグデータ活用の具体例を前面に押し出した展示が注目を集めていた。
日本IBMは多様なアプリケーションを提供しているが、その中でもデータ分析を実施する際に注目されるのが「Cognos」「SPSS」といった、専門的な分析アプリケーションだ。
これらの分析アプリケーションは以前から提供されていたものだが、近年のデータベース高速化技術の躍進によって、利用場面や用途が広がってきている。特に日本IBMでは同社RDBMSの最新版であるDB2 10.5をリリースしたばかりであることもあり(関連記事)、両者を組み合わせた新しいデータ分析の在り方を示すデモが多く見られた。
取材時に開催されていたブース内デモでは、顧客情報とGoogle提供の地図データをマーケティング情報と重ね合わせた視覚的な情報表現のデモが見られた。デモは、顧客情報の中から詳細な条件を設定して情報を抽出、一瞬で該当データを地図上に表示するというもの。画像にある通り、条件を入力して検索をスタートしてから約1秒で該当データが地図上にマッピングされた。
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