Androidとのデュアルブートに対応した「Ubuntu Edge」695ドルに値下げを発表:クラウドファンディングで端末開発中
Canonicalがクラウドファンディングで開発を進めるUbuntuケータイが提供価格を値下げ。さらなる資本獲得を目指す。
英Canonicalは2013年8月8日、クラウドファンディングキャンペーンを通じて出資を募っているコンセプト端末「Ubuntu Edge」の提供価格を695ドルに値下げすると発表した。8月21日までに目標とする3200万ドルの出資を集めたい考えだ。Ubuntu Edgeは、クラウドファンディングサービス「Indiegogo」を使って出資金を集めている。
Ubuntu EdgeはUbuntuベースのスマートフォンOS「Ubuntu phone」とAndroidのデュアルブートに対応し、Ubuntu Desktopを使ってデスクトップに切り替えることも可能。メモリ4Gバイト、ストレージ128Gバイト、720×1280の4.5インチディスプレイ、ステレオスピーカーなどを搭載し、ネットワークはデュアルLTEとGSMに対応する。
今回の値下げは、大手部品サプライヤと交渉した結果、当初予測したよりも安い価格で製造できる見込みになったためだという。695ドルより高い価格で既に出資を表明したユーザーには差額を返金する。
695ドルの価格はキャンペーンが終了するまで据え置く予定だといい、このキャンペーンを逃すとUbuntu Edgeは入手できないとCanonicalは呼びかけている。
これまでに集まった出資額は約900万ドル。米ブルームバーグが8万ドルの一括購入契約を結ぶなど、法人との契約も期待できそうだと同社は説明し、「3200万ドルという目標額は変更しない。これまでよりも多くの端末を695ドルで出荷しなければならないが、あと2週間で目標は達成できると確信している」とした。
2013年8月21日までに3200万ドルの出資が集まれば、2014年5月に出資者に届くよう、製造を開始する。
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