「Apex人材が少ない」 Salesforce導入企業の約9割で「属人化」が課題に:解決手段としてAIに期待も、活用度は二極化
コパードは、Salesforceの開発・運用におけるAI活用実態調査の結果を発表した。約9割が業務の属人化に課題意識を持つ中、8割強が「業務をAIで平準化できる」と期待している。一方で、AI活用層は「検証体制の不在」という新たな壁に直面していることも明らかになった。
コパードは2026年7月2日、「Salesforce」の開発・運用におけるAI活用実態調査の結果を発表した。同調査は、従業員300人以上の企業でSalesforceの開発・運用に携わる実務担当者110人を対象に実施した。
調査からは、多くの担当者が業務の属人化を実感しながら、その解消手段として「AIによる平準化」に強い期待を寄せている実態が浮かび上がった。一方で、すでに生成AIやAIエージェントの活用に踏み切った現場では「検証する体制の不在」が新たな課題として立ちはだかっている。
「Apex人材が少ない」 約9割が「業務の属人化」を実感
自社のSalesforce業務が特定の担当者に依存していると感じる回答は88.1%に達した。その理由として、Salesforce特有の仕様や独自言語である「Apex」を扱える人材が社内に少ない(58.8%)ことや、開発の経緯や変更履歴のドキュメント化不足(51.5%)を挙げている。
86.4%がAIによる「業務の平準化」に強い期待
こうした属人化の課題を背景に、86.4%が「AIによって業務を平準化できる」と期待を寄せた。その根拠としては「担当者のスキルによらず一定品質の成果物を作れる」(63.2%)が最も多かった。
生成AIやAIエージェントの活用はすでに6割超に
では、導入状況はどうなのか。生成AIやAIエージェントを「全社的に活用している」が27.3%、「一部の業務・チームで活用している」が35.5%で、合わせて62.8%が業務に取り入れていた。
一方で「検討・試験段階にとどまっている」(26.4%)と「活用しておらず、予定もない」(10.0%)を合わせた約4割は、依然として実装に踏み出せていなかった。
AI活用が最も進む業務領域
AIの活用が進む業務領域は「開発(コード生成・設定)」が68.1%で突出し、「テスト・動作検証」「運用・保守(手順書・マニュアル作成など)」がいずれも60.9%で続いた。
しかし、一歩先に進んでAIを「すでに活用している層」は、別の根深い課題に直面している。最も多く挙げた課題は「AIの出力結果の正しさを検証する体制・仕組みがない」(66.7%)だった。「セキュリティやデータガバナンスによる利用範囲の制限」(59.4%)、「効果的なプロンプトを出せる人材の偏り」(50.7%)が続いた。
AI活用に必要とされる要素としては「成果物を検証・テストする仕組みがあること」(54.5%)が最も重視されており、品質を確保しながら属人化を解消するためのAI基盤へのニーズがうかがえる。
未活用層は「ツール選定」「セキュリティ不安」が壁に
AI活用に踏み出せていない層では「どのツールを選べばよいか判断できない」(45.0%)、「セキュリティやガバナンスへの不安」(42.5%)が上位を占めた。導入の入り口でも実運用の現場でも、正しく使いこなすための土台づくりが共通の課題として浮かび上がった。
活用が進まない理由の自由回答では、「セキュリティ面を重視」「間違いが多い」「判断が難しい」「ノウハウ不足」「選択性の問題で検討中」といった声が寄せられた。
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