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米国の熱気は日本にも届くか? 納涼もんご祭り/Oracle Database 12cDatabase Watch(2013年8月版)(1/3 ページ)

米国で人気のスキルになっているMongoDB。日本MongoDBユーザー会のイベントでその一端を垣間見た。

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 日本MongoDBユーザー会が夏祭りを開催し、和気あいあいとした雰囲気でMongoDBの良さが語られました。MongoDBは米国を中心にかなり盛り上がっているようです。また、7月版でも言及したOracle Databaseは12c(12c)が正式出荷開始となりました。あらためて12cの特徴や出荷時の情報を振り返ります。

米国の熱気は日本にも届くか? 納涼もんご祭り

 2013年7月28日、日本MongoDBユーザー会主催のイベント「納涼もんご祭り」(リンク)が開催されました。基調講演ではさくらインターネット 代表取締役社長 田中邦裕氏(写真)が登場、昨今のクラウドやビッグデータの流行に至る経緯や現状について話しました。

 田中氏の講演で特に興味深かったのは独自の性能調査です。田中氏はこの基調講演に合わせ、自分が持つWebサイト「進撃の巨人ロゴジェネレーター」(リンク)が使うデータベースをMySQLからMongoDBに移行してみたそうです。結果は応答遅延が半分になるなど「性能は倍。おかげで肩こりも治りました」と冗談交じりに性能比較を報告していました。

 MongoDBは、データベースとしては機能が限られているシンプルさゆえに、用途によっては高い性能を出せることがあるそうです。例えば範囲検索はMongoDBが強みを出せるところです。


 とはいえ田中氏は「今回のMySQLは最新版ではなくストレージエンジンもInnoDBではなくMyISAMなので、比較するにはフェアではないですけどね」と苦笑い。

 前提条件がMongoDBに有利なところは否めませんが、MongoDBのシンプルな実装の気軽さはエンジニアが学ぶきっかけや環境としては好ましいかもしれません。企業システムほどシビアな要件ではないものの、実運用しているWebサイトでデータベースを切り替えても、運用にはほとんど影響がないことが証明されました。

 ほかにも「チューニンガソン」企画も開催されました。AWS(Amazon Web Service)のMongoDBインスタンスで、参加者がさまざまなチューニングを施し、ベンチマーク結果を競い合うセッションです。ほとんどの参加者は黙々と自分のノートパソコンに向かって作業しており、一見して「地味」な光景ですが、皆で同じ場所でひたすらチューニングするという連帯感が伝わる光景でした。

 スタッフや講演者は色とりどりのハッピを着て、夏祭りらしい雰囲気を演出、週末ということもあって、ベビーカーでの子ども連れの参加者も。父親が出展ブースでビジネスの話をするなか、子どもが会場を走り回り「パパー!」と駆け寄る姿もユーザーグループのイベントならではです。IT業界の「イクメン」を発見してちょっと感激しました。プロレスラーとの腕相撲をするブースや、指定のハッシュタグでツイートすればイカ娘の景品をプレゼントするブースなど、全体として「お祭りだから楽しもうよ」という雰囲気に満ちていました。

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