ミクシィが「脆弱性報告制度」開始、報奨金も用意:未知のXSSやSQLインジェクションなどの報告者に
ミクシィは2013年9月30日、より安全なサービスの実現を目的に「脆弱性報告制度」を開始した。電子メールにて脆弱性報告を受け付け、その重要度に応じて報酬を支払う。
ミクシィは2013年9月30日、より安全なサービスの実現を目的に「脆弱性報告制度」を開始した。2014年3月31日までの間、電子メールにて脆弱性報告を受け付け、その重要度に応じて報酬を支払う。
この脆弱性報告制度は、ミクシィならびにその子会社がリリースしたWebアプリケーションやクライアントアプリケーション、スマホアプリなどの未知の脆弱性を対象にしている。脆弱性の報告者には修正が完了した後、相当額のギフト券が贈られる。
報酬額は脆弱性が与える影響範囲や成立条件によって異なり、「XSSによって、重要なユーザデータの取得、削除などが可能」な問題」は12万5000円、「SQLインジェクションによって、重要なユーザデータの取得、削除などが可能」な問題は50万円。最も甚大な影響が懸念される「リモートから、Webサーバ上で、任意のコードが実行可能」な脆弱性には100万円分の報酬を用意する。
サービスの運営に支障を与えたり、他のユーザーが所有するデータにアクセスしない限りは、脆弱性発見のための調査を許可する。ただし、報告後、修正が完了する前に公表された脆弱性については報酬の対象外とする。
ミクシィの広報担当によると、これまでも同社内部のセキュリティ専門チームや外部の専門家によって、サービスやアプリの脆弱性診断は実施してきた。しかし、サービスやアプリの数が増加してきたことを踏まえ、より安全にサービスを提供するために今回の制度を設けたという。事実、過去に数件、同社サービスに存在する脆弱性を社外のセキュリティ研究者から指摘され、修正したケースがあったそうだ。
実サービスに存在する脆弱性の報告については、先にサイボウズが、コンテスト形式の「cybozu.com Security Challenge」を11月に開催することを発表し、脆弱性報告への報奨金プログラムを常設する計画を明らかにしている(関連記事)。
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