Ajaxライブラリ「YUI 3.14」公開、ECMAScriptモジュールを変換可能に：対応動作環境にiOS 7を追加

米Yahoo!のエンジニアが開発するAjaxライブラリの新版「YUI（Yahoo! UI Library）3.14.0」が公開された。今回の大きな変更点は2つで、ChartsモジュールおよびGraphicsモジュールの機能強化と、ECMAScript 6モジュールをYUIモジュールに変換する新機能である。

[鈴木聖子，＠IT]

　米Yahoo!のエンジニアが開発するAjaxライブラリの新版「YUI（Yahoo! UI Library）3.14.0」が2013年11月25日に公開された。今回の大きな変更点は2つで、ChartsモジュールおよびGraphicsモジュールの機能強化と、ECMAScript 6（ES6）モジュールをYUIモジュールに変換する新機能である。その他、多くのバグも修正した。

　Chartsでは、大量のデータがあるときにろうそく足がうまく描かれない問題や、ヒストグラムにあった複数のバグを修正したほか、座標軸に付けるラベルの位置を変える機能を加えた。これまでラベルは、座標軸の中央にしか配置できなかった。一方、Graphicsでは、キャンバス要素が親コンテナ内で適切に位置付けられない問題などを修正した。

　ES6モジュールをYUIモジュールに変換する新機能は、YUIの「es」フィーチャーフラグを「true」に設定することによって利用できる。これは、モジュールごとに設定する必要がある。

　併せて、ButtonモジュールやCalendarモジュール、Rich Text Editorモジュール、Getユーティリティなどのバグを修正したほか、CSS GridsとCSS Normalizeを、Gruntを通じてPureからYUIにインポートした。これはYUIとPureの統合強化だけでなく、他のサードパーティーライブラリやコードをYUIのコードベースに取り込む新たな手段としても大きな一歩になると説明している。

　対応する動作環境にはiOS 7が追加され、デスクトップ版のSafariについてはOS X 10.8（Mountain Lion）とOS X 10.9（Mavericks）も含む。