インメモリOLTPエンジン搭載「SQL Server 2014」、4月1日に正式ローンチが決定:Database情報
インメモリOLTPエンジンを標準搭載したSQL Server 2014がついに正式ローンチへ。Azureとの連携も強化した内容になっている。
米マイクロソフトは2014年3月18日、「SQL Server 2014」のRTMを完了し、4月1日に正式ローンチすると発表した。SQL Server 2014ではインメモリOLTP(オンライントランザクション処理)技術やハイブリッドクラウドなどの新機能を提供する。
SQL Server 2014のインメモリOLTPエンジンは、リアルタイムで顧客の需要に応えるトランザクションアプリケーションへの対応を念頭に、最大30倍の高速化を実現できるとマイクロソフトは説明する。同社公式ブログでは、SQL Server 2014を使い、アプリケーションをスケールさせて従来の16倍に当たる毎秒25万のリクエストを処理できるようになったオンラインゲーム会社Bwinなどの実例を紹介している。
インメモリOLTPはSQL Server 2014のEnterpriseエディションに組み込まれているため、追加のソフトウェアの導入は不要。アプリケーションを書き換えたり新しいサーバーを導入したりする必要もない。
一方、ハイブリッドクラウド機能ではWindows Azureとの連携が強化され、Windows Azureを使って簡単にオンプレミスSQL Serverデータベースのバックアップや復旧ができるようになった。
4月1日からはWindows Azureの仮想マシンとしてのServer 2014の提供も開始。「AlwaysOn」機能の強化によって、SQL Serverを実行しているWindows Azure仮想マシンを災害復旧ソリューションに組み込むことが可能になる。
この他にもデータウェアハウス向けの「In-Memory Columnstore」の機能強化、バッファプール拡張による非揮発性メモリのサポート、クエリ最適化の新機能、セキュリティや拡張性の強化などが盛り込まれている。
なお、日本マイクロソフトではこのリリースに合わせて、2014年4月18日にローンチイベントを開催する予定だ。
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