Microsoft Azureも値下げを発表、AWS、グーグルに追随:Microsoft Azure情報アップデート
先日値下げを発表したAmazon Web Servicesやグーグルに続き、マイクロソフトもまた、クラウドサービス「Microsoft Azure」の値下げを発表した。
米マイクロソフトは2014年3月31日、クラウドプラットフォームサービス「Microsoft Azure」(旧称、Windows Azure)の値下げを発表した。同社は2013年4月に、コモディティサービスの料金でAmazon Web Services(AWS)に対抗すると宣言しており、AWSやグーグルが先日発表した値下げに追随した(関連記事:『グーグルがクラウドサービスを大幅値下げ、AWS対抗鮮明に』、『AWSも値下げ発表、EC2とS3、RDSなど対象』)。
Microsoft Azureの今回の値下げ幅は、コンピューティングサービスで最大35%、ストレージサービスで最大65%となる。仮想マシン(VM)サービスには、4月3日から新しい汎用インスタンスの「ベーシック」(A0〜A4)が追加される。
ベーシックはロードバランシングや自動スケーリングの機能を含まない分、料金が従来の「標準インスタンス」に比べて最大で27%低く抑えられている。日本では標準インスタンスより7〜16%安くなり、AWSとの料金比較では「匹敵」または「比較不能」(N/A)となっている。
「メモリ集中型インスタンス」は5月1日からの値下げとなる。日本での値下げ幅は26〜35%で、AWSとの比較ではMicrosoft Azureの方が最大で12%安くなるとしている。
ストレージの値下げも5月1日から実施。ブロックBLOBの料金は「ローカル冗長ストレージ」(LRS)で最大65%、「地理的冗長ストレージ」(GRS)で最大44%引き下げられる。なお、LRSではデータを同一データセンター内で3回複製、GRSでは2つの拠点間で複製する。
さらに、ブロックBLOBストレージの新しい冗長レベルとして、「ゾーン冗長ストレージ」(ZRS)を数カ月以内に提供開始することも発表。ZRSでは、同一地域または2つの地域の複数拠点にデータを保管することでサービスの継続性を高める。料金は現在のGRSに比べて37.5%低く設定するとのことだ。
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