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LAMPに代わる構成として注目のMEANスタックの基礎知識とインストール、ひな型作成MEANスタックで始めるWebアプリ開発入門(1)(2/3 ページ)

MEANスタックを用いたWebアプリの開発方法について紹介していく連載。初回はMEANスタックの特徴と構成要素MongoDB、Express、AngularJS、Node.jsの概要、インストールの仕方とひな型の作成方法を解説。

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MEANスタックを構成する4要素

 先ほども説明したように、MEANスタックはいくつかの技術から構成されます。この章では、それらMEANスタックを構成する各要素について解説していきます。

サーバーサイドJavaScriptの実行環境「Node.js」


Node.js

 MEANスタックの中核をなす技術がこのNode.jsです。もはや説明不要なほどメジャーになりましたが、ノンブロッキングIOのサーバーサイドJavaScriptの実行環境です。最近はGrunt/Gulp/Yeomanといった各種ビルドツールの実行環境としてもよく使用されています。

 また、Node.jsには「npm(Node Package Manager)」というパッケージ管理ツールが付属しており、前述のビルドツールや、この後紹介するExpressは簡単にインストールできます。

Node.js上で動作するMVCフレームワーク「Express」


Express

 MEANスタックのアプリの場合、サーバーサイドはExpressを使用して実装します。ExpressとはNode.js上で動くWebアプリ用フレームワークで、npmモジュールでインストールできます。

 Node.jsで使うフレームワークといえばコレ、というほどよく使用されており、下記のような特徴を持っています。

  • シンプルなルーティング機能
  • jadeやectなどのテンプレートエンジンを使用可能
  • Connectモジュールをベースにしているため、ミドルウェアによるカスタマイズが可能
  • コマンドによるひな型生成が可能(Express 4からはexpress-generatorモジュールを使用)

 なお、2014年11月の原稿執筆時点での最新バージョンは4.xなので、この連載ではExpress 4.xを使用します。

フロントエンドのJavaScript用MVWフレームワーク「AngularJS」


AngularJS

 フロント側のフレームワークは、最近人気上昇中のAngularJSを使用します。AngularJSはグーグルとコミュニティによって開発しているJavaScript用MVWフレームワークです。

 MVWとは、「Model-View-Whatever」の略語で、Model、View、その他何でもという意味です。

 双方向データバインディングやDI(依存性注入)を使え、複雑なWebアプリのフロントエンドも効率よくシンプルに実装できます。

ドキュメント指向データベース「MongoDB」


MongoDB

 MEANスタックで構成されたアプリのデータベースは、ドキュメント指向データベースであるMongoDBを使用します。

 MongoDBは従来のRDB(リレーショナルデータベース)のようにレコードをテーブルに格納するのではなく、「ドキュメント」と呼ばれるデータをJSONに近い形式で表し、そのドキュメントの集合をコレクションとして管理します。

 コレクションは固定されたスキーマを持ちませんが、クエリを発行してコレクションを操作できます。また、MongoDBにトランザクションや結合(join)はありませんが、データに対するアクセスは高速に行えます。

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