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成長し続けるセキュリティ人材と悲嘆に暮れる情報流出被害者たちセキュリティクラスター まとめのまとめ 2015年8月版(1/3 ページ)

2015年8月は世界各地でセキュリティイベントがめじろ押しでした。しかしイベント参加者たちの熱狂の裏では、「不倫サイト」ユーザーたちの悲痛の叫びが……。

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 昨年に引き続き2015年の8月も、米国では「Black Hat」と「DEFCON」、日本では「セキュリティ・キャンプ」が開催されました。どのイベントもセキュリティクラスターからたくさんの人が参加したようです。また、参加できなかった人からも多くのツイートが行われました。

 そしてお盆休み明けには、不倫相手を探すSNSサイトの登録者情報がハッキングによって盗み出され、大量に流出し、世界中で大騒ぎになりました。

Black Hat USA 2015とDEFCON 23が開催される

 8月5日から9日にかけて、セキュリティ界最大のイベントである「Black Hat USA 2015」と「DEFCON 23」がラスベガスで開催されました。セキュリティクラスターからも多数の人が参加して、講演を聞いたりトレーニングを受けたりしていたようです。うらやましい限りです。

 Black HatでもDEFCONでも、未発表の脆弱(ぜいじゃく)性が多数報告されていましたが、今年は特にIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の分野が注目を浴びていました。日本でも大きな話題となっているドローンや、2014年に引き続き自動車のハッキングなどに関する興味深い講演が行われていました。

 また、同時期にラスベガスの別の会場で開催されていた「BSidesLV」では、「SECCON」でおなじみのサイボウズ竹迫良範さんが講演されていました。

 そして毎年注目されるDEFCON CTFですが、今年は残念ながら本戦に進んだ日本チームはありませんでした(お隣韓国のチーム「DEFKOR」が優勝を果たしました。おめでとうございます)。しかしDEFCON会場内で開催されている別のコンテストに参加していた人のうち、3位に入賞した日本人参加者がいたようです。

※2015年9月14日追記:内容に一部誤りがありました。関係者の皆さまならびに読者の皆さまに、心よりおわび申し上げます)

 また、DEFCONの楽しみ方も人それぞれにあるようで、コンテストやゲームに参加したり、講演を聞いたりする人だけでなく、旧交を温める人や「バッヂ」を解析する人、ビールを飲みながら会場の雰囲気を楽しむ人、ホテルの部屋からテレビでのんびり講演を見る人など、さまざまな参加者がいたようです。ツイートを見ているだけで参加したくなった人も多かったのではないでしょうか。

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