Windows 10で利用できるアカウントの種類と管理方法:Windows 10 The Latest(3/4 ページ)
Windows 7ユーザーはもちろんWindows 8.1ユーザーでも、Windows 10で戸惑うことといえばユーザーアカウントが挙げられる。増えたアカウントの種類と変わった操作手順に焦点を当てて解説する。
ドメインに参加する
Windows 10を新規インストールすると、通常は ワークグループ構成(非ドメイン構成)のPCとしてセットアップされる。Active DirectoryドメインやAzure ADに参加するためには、インストール完了後、手動でドメインへ参加させる作業を行う。
ドメインへ参加するには、[設定]アプリの[システム]−[バージョン管理]を開く。
ドメインへの参加
Active DirectoryドメインかAzure ADのどちら一方にのみ参加できる。ただしもう一方のアカウントを補助的に追加することはできる(詳細は後述)。
(1)これを選択する。
(2)デフォルトではワークグループ構成(ワークグループ名は「WORKGROUP」)となっている。
(3)これをクリックすると、Active Directoryドメインに参加できる。
(4)Azure ADに参加するにはこれをクリックすると。Active Directoryドメインと同時に使うことはできない。
(5)Active DirectoryドメインやAzure ADに参加するには、Windows 10のProかEnterprise エディションが必要。
Active Directoryドメインに参加するには、[ドメインに参加]をクリックする。するとActive Directoryのドメイン名を入力するダイアログが表示されるので、適切なドメイン名を入力後、ドメイン管理者のアカウント情報を入力する。
[次へ]をクリックするとドメインの管理者名とパスワードが要求されるので、適切なものを入力すれば、ドメインへの参加が完了する。
Active Directoryドメインに参加すると、次のように、ログイン画面にドメイン名が表示されるようになる。
Active Directoryに参加しているWindows 10のサインイン画面
ドメインに参加していると、このようにサインイン画面にドメイン名が表示されるようになる。
(1)最後に使ったアカウントがいくつか列挙される。ただし全部列挙されるわけではないので、ここに並んでいない場合は、手動でドメイン名やホスト名、ユーザー名などを入力する必要がある。TIPS「Windowsネットワークにおけるユーザー名とドメイン名の指定方法」も参照のこと。
(2)上記のリストにない場合は、これを選んでアカウント名を指定する。
(3)サインインするアカウント。「EXAMPLE\user01」のようにすれば、ドメイン名を指定してサインインできる。ローカルのアカウントでサインインしたい場合は「.\user01」のように、先頭に「.\」を付ければよい。
(4)サインイン先のドメイン名。
一度ドメインアカウントでサインインしてローカルにユーザープロファイルが作成されると、左側の一覧にそのドメインアカウントも表示されるようになる。
ローカルアカウントからMicrosoftアカウントに切り替える
すでにローカルアカウントでサインインしてWindows 10を使っている場合、そのユーザー環境を引き継いだままMicrosoftアカウントに切り替えることもできる。
そのためには、[設定]アプリの[アカウント]−[お使いのアカウント]画面を開く。すると右側に現在サインインしているローカルアカウントの情報が表示されるので、[Microsoftアカウントでのサインインに切り替える]をクリックする。
Microsoftアカウントへの切り替え
現在の環境を維持したまま、ローカルアカウントからMicrosoftアカウントに完全に切り替えることができる。
(1)これを選択する。
(2)現在サインイン中のローカルアカウント。
(3)これをクリックするとアカウントを切り替えることができる。
(4)Microsoftアカウントへの切り替えが完了したら、この同期設定を使って、同じMicrosoftアカウントを使っているPC間でシステムの設定などを同期できるようになる。
(3)をクリックするとMicrosoftアカウントのメールアドレスとパスワードを問い合わせる画面が表示されるので、適切なものを入力する。場合によっては(SMSやメール、電話などによる)アカウントの認証があるので、それを済ませれば移行は完了だ。いったんサインアウトすると、次はMicrosoftアカウントでサインインできるようになっているはずである(切り替え前のローカルアカウントは使えなくなっている)。
Microsoftアカウントからローカルアカウントに切り替える
Microsoftアカウントに切り替えたアカウント(および最初からMicrosoftアカウントとして追加したアカウント)は、上の切り替えと同じ設定画面を使って、今度はローカルアカウントに戻す(切り替える)ことができる。
ローカルアカウントへの切り替え
Microsoftアカウントによる同期やクラウドサービスなどが不要なら、ローカルのアカウントに戻す(移行する)こともできる。
(1)現在使用中のMicrosoftアカウントの情報。
(2)ローカルアカウントへ戻すにはこのリンクをクリックする。
(3)ローカルアカウントへの同期機能などは全て無効になる。
この画面にある[ローカルアカウントでのサインインに切り替える]をクリックすると、切り替え後のローカルアカウントの名前やパスワードなどを問い合わせる画面が表示されるので、適切なものを入力すればよい。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.