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模型飛行機にP2PにSNS――災害に強い情報通信ネットワークに必要な技術とは:NICTオープンハウス2015リポート ネットワーク編(2/3 ページ)
2015年10月22、23日、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が研究成果を一般に発表する「NICTオープンハウス 2015」が開催された。ここではセキュリティ、ネットワークだけでなく、さまざまな分野の最新技術が分かりやすく発表されていた。本記事では、NICTが取り組むネットワーク研究の成果を紹介しよう。
SNSをフルに活用「DISAANA」でけが人・事故情報を漏らさない
ネットワークが生きている状態であれば、それを活用することで小さなつぶやきを大きな情報にできる。NICTが研究している対災害SNS情報分析システム「DISAANA」(DISAster-information ANAlyzer for SNS)は、Twitterの投稿から緊急なつぶやきを探し、それを地図にマッピングするなど可視化することで、救助情報として使おうという試みだ。
これはSNSの投稿を、地域名、内容を解析することで実現している。例えば2015年9月10日に発生した、台風18号の豪雨による鬼怒川近辺の大規模災害においても適切なツイートを発見できていたという。
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