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「仕事から逃げる」とどうなるの?――「試練」という名のご褒美仕事が「つまんない」ままでいいの?(11)(1/3 ページ)

仕事から逃げ出したい……誰もが一度は思ったことがあるのでは。仕事の不満や悩みを解消するヒントをお届けする本連載。今回のテーマは「試練」です。

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仕事が「つまんない」ままでいいの?

連載目次

 エンジニアの仕事をしていると、デスマーチ(死の行進)に巻き込まれることがあります。デスマーチとは、「マンパワー以上の過大な負荷」「納期が破綻寸前」など、プロジェクトにおける過酷な労働状況のことを言います。

 デスマーチに巻き込まれると、仕事から逃げることを考えたくなりますよね。

 でも、「システム開発が佳境」「重要な機能開発を任されている」「逃げても、代わりに誰かが責任を負わなければならない」「まわりに与えるインパクトが大きく、今すぐ復旧しなければならない」など、なかなか「逃げる」ことができない状況もあるでしょう。

 そこで今回は、逃げ出したいぐらいツライ仕事からの「試練の乗り越え方」についてお話しします。

泊まり込み一週間、二週間、三週間……ボク、もう逃げてもいいですか?

 筆者もエンジニア時代、「仕事から逃げる」ことを考えた経験があります。

 それは、A社から受注したシステム開発で起きました。開発規模が大きかったため、一部の機能開発をパートナー企業に依頼していました。

 定期的な進捗(しんちょく)確認で開発担当者から上がってくる報告では、順調に進んでいる“はず”でした。しかし、ふたを開けてみたら、開発はまったく進んでいません。担当者は、開発に取り組もうとはしていたものの、技術的な経験が未熟で、開発に着手できなかったのです。

 テスト開始は1カ月後。正直、焦りました。しかしスケジュールがギリギリだったこともあり、他の開発要員を見つけることができません。仕方なく他の仕事をキャンセルして、筆者が開発を引き受けることになったのです。

 就業時間内で到底間に合う開発量ではありません。そこで筆者は1週間分の着替えを用意して会社に泊り込み、プログラミングすることになりました。一週間目は体が持ちましたが、二週間目、三週間目と、時間が経過するにつれて、体力、気力ともに、限界に近づいていました。

 さすがに「あ〜、もういやだ! 逃げ出したい!」と思いました。

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