シトリックスがCloudStack関連の事業を売却:XenServerやNetScalerなどに注力
シトリックスはCloudPlatform製品などの事業を売却すると発表した。
米シトリックス・システムズ(以下、シトリックス)のスティーブ・ウィルソン氏は2016年1月11日(米国時間)、自社公式ブログで「CloudPlatform」と「CloudPortal」製品群をAcceleriteに売却することで合意したことを公表した。事業の移転は2016年3月までに完了する予定だという。今後、シトリックスでは同社主力製品である「XenServer」「NetScaler」「Citrix Workspace Cloud」に資源を集中していく。
シトリックスのCloudPlatformとCloudPortalは、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア「Apache CloudStack」をベースにした製品群。CloudStackそのものはApache Foundationの下で開発が続けられるようだが、シトリックスはCloudStackの開発をリードしてきた経緯がある。Acceleriteでは、事業取得後もApache Foundationと協力し、Apache CloudStackプロジェクトへのCloudPlatformのロードマップに貢献していくとしている。
シトリックスでは今後も、Acceleriteの下に移るCloudPlatformやCloudPotal製品群と緊密な連携を図っていく、とも表明している。さらに、今後同社製品ラインアップはApache CloudStackだけでなく、同様のクラウド基盤ソフトウェアである「OpenStack」のコミュニティーとも連携し、これらのプロダクトへの最適化を推進するとしている。シトリックスは2015年4月にOpenStack Foundationのスポンサーになっている。
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