「Open Compute Project」にAT&Tやベライゾンら、通信大手が参加:AT&Tは「ネットワーク機能の75%を仮想化する」
フェイスブックが主導するオープンハードウェアプロジェクト「Open Compute Project」(OCP)が通信事業者向けプロジェクトを立ち上げ、AT&Tやベライゾンなどの大手が参加を表明した。
米フェイスブックが主導するOpen Compute Project(OCP)は1月27日(米国時間)、通信事業者向けのデータセンター技術に特化した新プロジェクト「OCP Telco Project」の立ち上げと、大手通信企業の新たな参加を発表した。
OCPは、効率的なデータセンター技術の開発を目的として2011年に発足した、ハードウェアの仕様をオープンソース化するプロジェクト。フェイスブックの他、マイクロソフト、インテル、サムスンをはじめとする数十社が正式メンバーとして参加し、ストレージボックスやマザーボードなどのオープンデザイン開発に取り組んできた。
OCP Telco Projectでは、通信事業者のデータセンターに特化したハードウェアのオープンソースの仕様を作成し、エコシステム内で安価に提供していく。
今回新たに参加するのは、AT&T、ベライゾン、ドイツテレコム、SKテレコムなど世界の通信大手や、データセンター向け製品を手掛けるエクイニクスおよびネクシウス。
AT&Tは発表文で、「AT&Tは2020年までにネットワーク機能の75%を仮想化する計画だ。これを実現するためには、コモディティなハードウェアで稼働する高度なソフトウェアというモデルに移行する必要がある。われわれはソフトウェアおよびネットワーク企業になろうとしている」と語った。
エクイニクスは「われわれはOCPと協力して顧客企業に最良の柔軟で接続性の高い製品を提供していけることを楽しみにしている」と語った。
OCPはこれまでに、ラック(OpenRack)、サーバ、ストレージなどの仕様をオープンソース化している。
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