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データ分析ができない企業の共通点とは?セルフサービスBIを使いこなせない理由

IoTトレンドも本格化する中、社内の誰もがあらゆるデータを容易に分析できるとして、セルフサービスBIが多くの企業に浸透している。だが有効なアクションにつなげられない企業も多数存在する。その理由とは何か。

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「分析を容易にすること」と「分析すること」は、違う

 市場環境変化が速い近年、ニーズの変化を俊敏に捉え、いち早く有効なアクションに変えられるか否かが、差別化の一大要件となっている。こうした中、多くの企業でセルフサービスBIの導入が進んでいる。

 従来は、「社内データを分析して次のアクションを考える」のは分析官など、一部の社内専門家に限られていた。また、分析をするためにはIT部門に依頼して必要なデータを切り出してもらう、リポートの出力形式を設計・構築してもらう必要があるなど、「分析」とは“時間がかかる行為”だった。

 だがセルフサービスBIは、社内のあらゆるデータソースを使って、IT部門を介すことなく、あらゆる角度から“容易に分析する”ことを可能にした。それも「一部の限られた人材」ではなく「社員の誰も」が、「IT部門に依頼」することなく「今すぐ」、自由に可視化・分析することができるのだ。

 従来のように、分析結果にタイムラグがあったり、データを次のアクションに繋げるまでに時間がかかったりすることもない。例えば、経験豊富な営業現場のスタッフにセルフサービスBIを配布すれば、彼らは「今の状況」をニアリアルタイムに把握し、「勘や経験」で次のアクションを生み出してきたやり方に、データという精度を加えることができるだろう。すなわち「差別化の方法」を、“現場ならではの視点”で効率的に検討できるセルフサービスBIは、「ニーズへのスピーディな対応が求められている中で、現場力を引き上げるこの上ない武器になる」として、多くの企業に受け入れられてきたわけだ。

 だが現在、導入企業の多くで課題が噴出している。いわく「何をどう分析すれば良いか分からない」――。

 セルフサービスBIというツールは、確かに「分析を容易」にした。だが、より正確には「分析を容易にした」のではなく、「分析という行為を飛躍的に効率化した」と言うべきだろう。当然、そこには「どのようなデータを、どのような視点で分析し、次のアクションを発想するか」という、「データを有効なアクションに繋げる」ための分析ノウハウが求められる。

 データとツールはあってもノウハウなきゆえに使いこなせない。そうした課題に、今、多くの企業がつまずいているのだ。

セルフサービスBIを使いこなしている企業の“使い方”とは?

 では、より具体的には、どのような課題が持ち上がっているのだろうか。うまく使いこなせていない多くの企業に共通するのは、「そもそも、どのデータソース同士を掛け合わせれば、自分にとって有効な知見が得られるのか分からない」「分析結果を見ても、業務において何を意味するのか読み取れない」といったものだ。

 さらにその弊害として、「分析結果を正しく読み取れず、人によって全く違う結論を導き出してしまう」というものや、「そもそもマスタデータを整備できていないため、正確な分析結果が得られない」という課題もよく聞かれる。

 だが、こうした中でもセルフサービスBIを導入して、成果を獲得している企業が増えているのは事実。セルフサービスBIを生かせる企業とそうでない企業とでは、いったい何が違い、何が足りないのだろうか?――

 こうした課題認識の下、@IT編集部では2016年3月15日、「セルフサービスBIセミナー〜現場にパワーを与えるための生かし方とは」を開催する。多くの企業の「期待」を阻んでいるボトルネックを明確化し、導入当初の目的実現を支援することが狙いだ。

 セミナーでは「集めたデータをアクションにつなげるための教育」「組織として分析を定着させるためのシナリオ」など、セルフサービスBIの導入・活用ノウハウを多数紹介する。導入済みの場合もこれからの場合も、ぜひ“自社に最適なやり方”を探してみてはいかがだろうか。

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