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ピボットテーブルで、「さまざまな視点でのデータ分析」を簡単に実践する(応用編)新社会人の必須知識 「Excel ピボットテーブル」超入門(4)(3/3 ページ)

Excelを通じて、「ピボットテーブル」の基礎を学び、データ分析を実践するまでを習得する本連載。今回は、ピボットテーブルで「“さらに”さまざまな視点で分析」していくテクニックを解説する。

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「累計」を集計する

 「集計値の累計」欄も追加しよう。ピボットテーブルは、こういったことも複雑な計算式を使わずに集計できる。

 まず、フィールドセクションの「日付」を、レイアウトセクションの「行」エリアに配置。同じく、「担当」を「列」エリアに、「金額」は「値」エリアに配置して、担当者ごとの月別売上表を作る。

photo 図14 担当者ごとの月別売上表

 ここから、「累計」を作成していく。

 まず、「累計」を表示させる列を作るために、フィールドセクションの「金額」をレイアウトセクションの「値」エリアに配置する。「合計/金額2」という列が追加される(図15)。

photo 図15 累計を表示させるための列を追加する

 セル「C5」を選択して、ピボットテーブルツールの「分析」タブ→「フィールドの設定」を選択する。

 表示された「値フィールドの設定ダイアログボックス」で、名前の指定欄に「累計」、計算の種類は「累計」基準フィールド欄は「日付」を選択する(図16)。これで「累計」を配置できる(図17)。

photo 図16 累計の値フィールドの設定
photo 図17 「累計」を配置できた

 セル「B5」などにある「合計 / 金額」のラベル名を変えるには、このセルを選択して「フィールドの設定」を選択すると起動する「値フィールドの設定」ダイアログボックスで行える。名前の指定欄に「売上」と入力してOKボタンを押すと、「合計 / 金額」が「売上」にまとめて変更される(図18)。

photo 図18 表示ラベルを「売上」にまとめて変更した

商品名を「グループ化」する

 商品名別に「グループ化」する機能も分析に役立つ。早速実践しよう。

 ピボットテーブルツールのフィールドセクションから、「商品名」をレイアウトセクションの「行」エリアへ、「金額」を「値」エリアへ配置して、商品名別の合計売上額を示す集計表を作成する(図19)。

photo 図19 商品名別の合計売上額リスト

 このリストより、「タブレットPC」「デスクトップパソコン」「ノートPC」の3つを、「Ctrlキー」押しながら選択する。ピボットテーブルツールから「分析」タブ→「グループの選択」と選択する(図20)。

photo 図20 3項目を選択し、「グループの選択」を行う

 リストに新しく作られる「グループ1」の下に、タブレットPC、デスクトップパソコン、ノートPCが配置される。グループ名のラベルを、グループ1から「パソコン」に変更する(図21)。これで、タブレットPC、デスクトップパソコン、ノートPCの3商品は「パソコン」グループとしてグループ化された。

photo 図21 「グループ」化した売上額リスト
photo 図22 同様に他の商品もグループ化して分類した。商品群の他に、部署単位やチーム単位、年齢層や地域別といった分類にも便利だろう

次回予告

 今回は、ピボットテーブルで実現する「いろいろな視点で分析する」ための応用テクニックを解説した。今回までのピボットテーブルTipsを活用するだけでも、業務でよく使われる「売上データの管理と分析、今後の対策」のために利用できるはずだ。

 次回は、「ピボットテーブルの削除」「クロス集計」「全ての分類の商品を合計して表の下に表示する」「指定した担当者や商品分類の集計結果を表示する」方法と、「おすすめピボットテーブル」のテクニックについて解説する予定だ。お楽しみに。

筆者紹介

薬師寺 国安(やくしじ くにやす) / 薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basicプログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。

1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。

1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット「PROJECT KySS」を結成。

2003年よりフリーになり、PROJECT KySSの活動に本格的に参加。.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。

Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindowsストアアプリを多数公開中。


Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)

Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)

Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)

Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)


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