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IBMとシスコ、ネットワークエッジにおけるIoTインサイトの迅速な提供で提携Watson IoT技術とシスコのエッジ分析技術を組み合わせて実現

IBMとシスコは、ネットワークエッジにおけるIoTインサイトの迅速な提供を目指して提携した。

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 米IBMと米シスコシステムズとは2016年6月2日(米国時間)、ネットワークエッジにおけるIoT(Internet of Things)インサイトの迅速な提供に向けたグローバル提携を発表した。

 両社はIBMの「Watson IoT」およびビジネス分析技術とシスコのエッジ分析技術を組み合わせたソリューションにより、企業がネットワークエッジ上の重要なデータを深く理解し、それに基づいて行動を起こせるようにすることを目指している。

 現在は、相互接続された大量の機器とセンサーが物理的な世界に関する膨大なリアルタイムデータを収集、蓄積し、クラウドコンピューティングによって、そうしたデータから価値あるインサイトを引き出す方法を企業に提供するようになっている。だが、高速な通信の利用が困難な企業では、そうしたメリットが得られなかったり、得るのに時間がかかったりする場合がある。

 こうした問題を解決するため、IBMとシスコは協力し、データの収集地点で、行動につながるインサイトを迅速に獲得する方法の提供に乗り出している。この新しいアプローチは、コンピュータネットワークのエッジで操業する石油掘削施設、工場、物流施設、鉱山などを運営する企業をターゲットとしている。こうした施設ではスピードが肝心だが、高速な通信環境の整備が難しいことも多い。

 IBMのWatson IoTプラットフォームとシスコのエッジ分析技術を組み合わせたソリューションにより、例えば、こうした企業のリモートワーカーが重要な機器の動作状況をより綿密に監視し、必要なメンテナンスやアップグレードをより適切に計画するといったことが可能になる。

 経営コンサルティング会社のマッキンゼーが2015年6月に発表したIoTに関する報告書では、最新のアプローチでリアルタイム機器監視によって状態に応じたメンテナンスを行うことで、企業はメンテナンスコストを最大50%削減し、生産性を同25%高めることができるという推計が紹介されているという。

 シスコとIBMは、カナダの通信会社Bell Canada、コロンビアのカルタヘナ港、レース用ボート設計会社の米Silverhook Powerboatsが両社の提携ソリューションを利用していることを紹介している。

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