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「IoT体験」ができるスマートホステル、福岡に開業:産学官連携でIoTビジネスモデル創出も目指す
IoT体験を提供するという宿泊施設「&AND HOSTEL」が福岡市に開業する。IoTの技術開発や普及に向けたテストマーケティングの場としての役割も担う。
and factoryは2016年6月8日、IoT(Internet of Things)体験型宿泊施設「&AND HOSTEL」を同年8月に福岡市博多区で開業すると発表した。
&AND HOSTELは、全10種類のIoTデバイスを施設に配置し、近未来のIoT空間を体験できる宿泊施設。チェックイン/チェックアウト、空調管理、観光案内、睡眠管理など、滞在中の各シーンでIoT体験ができるよう工夫したという。
設置する主なIoT機器は次の通り。
- グラモ「iRemocon」:スマートフォンやタブレットと連携するネットワーク接続型の学習リモコン
- アトモフ「Atmoph Window」:同社が「デジタル窓」と呼ぶディスプレイ。風景画像や映像を表示する他、目覚まし時計などの機能を備える
- ソニー「SmartEyeglass」:ハンズフリーでさまざまな情報を表示できる透過式メガネ型端末
また、&AND HOSTELはIoTの技術開発や普及に向けたテストマーケティングの場としての役割も担う。九州大学や福岡市を拠点とする研究機関、NPO法人、企業と連携し、IoTプラットフォームの構築や新たなIoTビジネスモデルの創出を目指すとしている。
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