IBM、クラウドベースのプログラミングサービス「Bluemix OpenWhisk」に2つの機能を追加:IoT/コグニティブアプリケーションの開発環境を充実
米IBMは2016年6月21日、同社が提供するプログラミングサービス「Bluemix OpenWhisk」に、「Node.js」のパッケージ管理システム「NPMモジュール」と、オープンソースのフローエディタ「Node-RED」を新たに追加したことを発表した。
米IBMは2016年6月21日(米国時間)、同社のPaaS(Platform as a Service)「Bluemix」上で動作するイベントベースのプログラミングサービス「Bluemix OpenWhisk(以下:OpenWhisk)」に、開発ツールの「NPMモジュール」と「Node-RED」を新たに追加したことを発表した。
今回追加されたNPMモジュールは、サーバサイドのJavaScriptである「Node.js」のパッケージ管理システムであり、同言語のコマンドライン上において、ライブラリやパッケージを確認/インストールすることを可能にする。
また、Node-REDは、Node.js環境で動作するOSS(オープンソースソフトウェア)であり、コーディングを必要とせずにIoTアプリケーションを簡単に作ることのできるフローエディタである。
これらのツールに対応したことよって、OpenWhisk上で、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)や、コグニティブコンピューティングといった高度なサービス向けのアプリケーションの作成が可能になるという。
また、IBMは、OpenWhiskのUI(ユーザーインタフェース)も刷新し、アプリケーションの開発環境をより充実させたという。新UIには、ワークフロー構築を補助するウィザードや、アクションのシーケンスを管理するためのエディタが含まれている。
IBMは、今回のアップデートについて「開発者は、外部のアクションやイベントに応じてユーザーコードを自動実行するイベントドリブンアプリケーションを迅速に開発することが可能になる」と述べている。
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