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アドビ、「Adobe Creative Cloud」シリーズの新バージョンを提供開始:新機能を追加し、Stockとの連携も強化
米アドビ システムズは、「Adobe Creative Cloud」の新バージョンをリリースした。新バージョンでは、ロイヤリティーフリーの素材集「Adobe Stock」内のコンテンツが利用しやすくなった他、Photoshop CCを中心に新機能が追加されている。
米アドビ システムズは2016年6月22日、「Adobe Creative Cloud(以下、CC)」の新バージョンを提供開始した。処理性能が向上し、新機能が加わった他、ロイヤリティーフリーの素材集「Adobe Stock」との連携機能が強化されている。
今回のアップデートで追加された機能のうち、主要なものは以下の通り。
- 「コンテンツに応じた切り抜き」(Photoshop CC):画像編集時にキャンバスを回転させたり、本来の形状と異なる形で拡大したりする際にできる空白部分を、自動的に適切なコンテンツで埋める機能
- 「顔立ち調整」(Photoshop CC):顔のプロポーションを保ったまま、目や口といった顔のパーツの大きさや位置を調節できる機能
- 「マッチフォント」(Photoshop CC):画像上のフォントを認識し、種類を特定した上で、ユーザーのPC内のフォントやAdobe Typekitで使用可能なフォントの中から候補を示す機能
- 「Character Animator」(After Effects CC):人間のせりふや演技をアニメーションのキャラクターに同期させる機能
- テキストエディタ「Brackets」の統合(Dreamweaver CC 2017 Beta):Dreamweaverのテキストエディタ部分を、Bracketsを取り込むことで刷新
- 「Virtual Reality(VR)」関連機能(Adobe Premiere Pro CC):VRの編集機能と、コンテンツプレビューでVRを閲覧できる「フィールドオブビュー」を追加
また、新バージョンではAdobe Stockとの連携強化により、CCシリーズの使用中に画像/映像素材が必要になった際、ワンクリックでAdobe StockのWebサイトから画像やビデオを取り込み、キャンバス上に配置できるという。素材が有料の場合でも、Adobe CCのアプリ内購入機能を利用して、ワンクリックでライセンスを直接購入できる。
個人向けの料金体系は、LightroomとPhotoshopのみ利用可能なプランが月額980円(税別、以下同)から、PhotoshopやIllustratorを含む20種類以上のアプリケーションが利用可能なプランが月額4980円からとなっている。
法人向けの料金体系は、選択した1つのアプリケーションのみ利用可能なプランが月額2980円から、PhotoshopやIllustratorを含む20種類以上のアプリケーションが利用可能なプランが月額6980円からとなっている。
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