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IBM、RDBMSの最新版「DB2 V11.1」を発表クラウド連携を強化

IBMは、オンプレミスとクラウドの連携機能を強化した最新データベースソフトウェア「DB2 V11.1」を正式リリースした。

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 米IBMは2016年6月23日(米国時間)、データベースソフトウェアの最新版「DB2 V11.1」を発表した。最新版では、開発者がオンプレミス環境のアプリケーションとクラウドを容易に連携させ、“ハイブリッドデータアーキテクチャ”を実現できるよう支援する機能を強化した。

 IBMはDB2 V11.1について、「モバイルや高度な分析、コグニティブ、高可用性トランザクションなどの次世代アプリケーションを支える、強力な“マルチワークロードデータベースソフトウェア”に進化した」と説明している。DB2はハイブリッドクラウド環境のシステムに求められる、移動時と保存時、双方のデータを保護する高度なデータベースセキュリティ機能を実装。この他、超並列処理アーキテクチャにおけるインメモリ技術のデプロイを容易にし、かつレスポンスを大幅に改善したことで、新たなレベルのパフォーマンススケーリングも可能にするという。

 さらにIBMは、「DB2では、機能やアクセシビリティ、セキュリティ、ツールを利用することで、デプロイ形態に関わらず、エンドユーザーが自身の求める信頼性の高いデータを迅速に入手できるように、一貫した操作性を提供できる。アプリケーションのクラウドへの移動や拡張でビジネスが中断することはない」と述べている。

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IBM DB2 on Cloud lays the path to the cognitive era

 またIBMは、データをシンプルに管理できるよう工夫したことから、以下のことも実現できるようになるとしている。

  • クラウドで生まれたデータを管理する新しいアプリケーションの構築
  • データセンターからクラウドへのデータワークロードの移動
  • 短期データベースプロジェクトの実施
  • オフプレミスディザスタリカバリー(DR)による障害対策
  • 世界に展開したデータセンターへのデータ配布による地理的リーチや規制コンプライアンスの促進

 DB2は「Oracle Database」とSQL互換であるため、既存のスキルを活用した乗り換えも容易とする。Oracle DatabaseからDB2への容易なデータ移行をサポートし、これに伴うアプリケーション変更も、最小限またはゼロに抑えることができるという。

 IBMのアナリティクス部門開発担当副社長を務めるロブ・トーマス氏は、DB2の利点を次のように強調している。「今日では顧客は、真にハイブリッドなデータインフラを利用する必要がある。効率的でスケーラビリティの高いアプリケーションを開発し、デプロイできる場所の制限を減らすためだ。ミッションクリティカルなマルチワークロードアプリケーションについて言えば、オンプレミス/クラウド、どこにデプロイするとしても、DB2が適する選択肢となる。DB2のアジリティ(俊敏性)は、まさに顧客が競争優位のためにイノベーションを加速するのに役立つ」

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