SUSE、Linuxカーネル4.4ベースの「SUSE Linux Enterprise 12 SP2」β版の提供を開始:パケット処理機能を高速化、SDNとNFVに対応
SUSEは、「SUSE Linux Enterprise 12 Service Pack2」のパブリックベータ版の提供を開始すると発表した。ソフトウェア定義型ネットワーキング(SDN)とネットワーク機能仮想化(NFV)に対応した他、以前のサービスパックからSP2へ直接移行できる「スキップサービスパック」機能を備える。
SUSEは2016年7月6日、「SUSE Linux Enterprise 12 Service Pack2(以下、SUSE Linux Enterprise 12 SP2)」のパブリックベータ版の提供を開始すると発表した。
SUSE Linux Enterprise 12 SP2は、Linuxカーネル4.4をベースに、OpenFlowに対応した仮想スイッチ「Open vSwitch」と、データプレーン開発キット「Data Plane Development Kit(DPDK)」を企業システムの本稼働環境でサポートする。
Open vSwitchとDPDKは、ユーザースペースのデータプレーンを高速化し、SDN(Software-Defined Networking:ソフトウェア定義型ネットワーク制御)とNFL(Network Functions Virtualization:ネットワーク仮想化)のソリューションに必要なパケット処理機能を提供する。特にOpen vSwitchについては、処理性能を12倍以上向上させたとしている。
また、以前のサービスパックのアップグレードを省略し、SUSE Linux Enterprise Server 12からSUSE Linux Enterprise 12 SP2へと直接移行できる「スキップサービスパック」機能も新たに備わった他、デスクトップ環境もGNOME 3.20に更新された。
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