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Cephベースのソフトウェア定義型ストレージ、SUSEとHPEが提供開始:「SUSE Enterprise Storage 3」を採用
SUSEとHPEは、「Ceph」を採用したソフトウェア定義型ストレージ「HPE Scalable Object Storage Solution with SUSE Enterprise Storage」の提供を開始した。
米SUSEと米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は2016年6月14日、「HPE Scalable Object Storage Solution with SUSE Enterprise Storage」の提供を開始すると発表した。
HPE Scalable Object Storage Solution with SUSE Enterprise Storageは、オープンソースの分散ストレージ技術である「Ceph」を採用したソフトウェア定義型エンタープライズ向けストレージ。HPE製ストレージに最適化したApolloサーバと、HPEの汎用ProLiantサーバに対応する。一般的なサーバとHDDを使って、コスト効率が高く、拡張性に優れたストレージ環境を構築できるという。
同ソリューションが採用するSUSE Enterprise Storageは、同年6月6日に発表された最新版の「SUSE Enterprise Storage 3」が組み込まれる。このバージョンではPOSIX準拠のCephファイルシステム「CephFS」が採用され、ブロックデバイスやオブジェクト、ファイルに対するアクセスを一元化できる。さらに、マルチサイトのオブジェクトレプリケーション機能によって、非同期のアクティブ/アクティブ構成のクラスタリング環境も構築できるようになった。
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