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Linux 4.9が登場、史上最大規模のリリース2200万行以上のコードで構成、ARM対応も進む

Linuxカーネルの最新版「Linux 4.9」が公開された。セキュリティ機能やファイルシステムが改良され、ARM対応も進んでいる。

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 2016年12月11日(米国時間)、Linuxカーネルの最新版「Linux 4.9」が公開された。Linuxカーネルの開発者リーナス・トーバルズ氏がLinux Kernel Mailing Listへの投稿で明らかにした。

 トーバルズ氏は、「Linux 4.9は少なくとも、コミット数において“過去最大のリリース”」と述べた。「ソースコードの変更行数で比べると、より大きなリリースは過去にもあった。しかしそれらは特定の問題に起因する面が大きかった。これに対して4.9は、純粋に大きく進化している」(トーバルズ氏)。Gitリポジトリで公開されているLinux 4.9のソースコードは、総ファイル数は約5万6000、総コード行数は約2234万5000で構成される。

 Linux 4.9では、特にセキュリティ、グラフィックス/GPUサポート、メモリ保護機能を強化し、各種ファイルシステムが改良されている。また、ARM関連の追加機能も多く、サポートするARMプロセッサ搭載デバイスを増やしている。

  • Memory Protection Keys(MPK)のサポート
  • vmappedカーネルスタックのサポートによるセキュリティ向上
  • AMDGPU DRMドライバによるAMDのGPU「Southern Islands」の実験的サポート
  • 一部インテルAtomプロセッサーにおけるPステート時性能の向上
  • DRMドライバでの仮想ディスプレイのサポート
  • メインラインLinuxカーネルでのARMプロセッサ搭載デバイス29種類のサポート(Raspberry Pi Zero、Nexus 5などを含む)
  • Greybusサブシステムの導入
  • 各種ファイルシステムの改良

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