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「LINE乗っ取り」に「Chrome拡張機能のマルウェア化」――11月のセキュリティ怖い話:セキュリティクラスタ まとめのまとめ 2016年11月版(2/3 ページ)
2016年11月のセキュリティクラスタは、「Chrome拡張機能の突然のマルウェア化」や「LINEアカウントの乗っ取り」事件を受け震え上がる一方で、詳細が公開された「情報処理安全確保支援士」の制度内容にはやはり納得がいかないのでした。
登録にメリットどころかデメリットもある!? 「情報処理安全確保支援士」
2016年10月にその詳細が公表され、残念ながらセキュリティクラスタでは非常に不評だった「情報処理安全確保支援士」(通称:登録セキスペ)ですが、既に10月24日から過去の「情報セキュリティスペシャリスト試験」または「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」合格者の登録申請が始まっています。
そんな「情報処理安全確保支援士」ですが、2016年11月16日現在約400人しか登録申請がないという報道もあり、またたくさんのネガティブなツイートが行われていました。ほとんどは「資格保有者に独占業務などのメリットがないのに、義務違反による罰則はあるというよく分からない資格には登録しない」という意見でした。また、「登録者は入札資格に書かれる可能性があるから登録したのだろう」とするツイートもありました。
その後11月30日にはIPAより義務付けられている講習についての詳細が公表されましたが、結局当初の発表とほぼ変わらず、資格を維持するためには3年でオンライン講習を3回と集合研修を1回受ける必要があり、全部で14万円掛かるということです。
これに対してはやはり「高い」「個人では無理」「コストをかける必要性が分からない」「集合研修はいやだ」などの否定的な意見が大半を占めていました。
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