連載
フェイルオーバーポリシー以外で可用性グループがフェイルオーバーした(フェイルオーバートラブル):SQL Serverトラブルシューティング(34)(2/2 ページ)
本連載は、「Microsoft SQL Server」で発生するトラブルを「どんな方法で」「どのように」解決していくか、正しい対処のためのノウハウを紹介します。今回は「可用性グループでフェイルオーバーが発生した、SQL Server 2016に由来する原因の一例」を解説します。
解決方法
今回は、SQL Server 2016が稼働するシステムの一部にディスク障害が発生し、データベースがオフラインになったことが直接の原因でした。復旧作業は「ディスク障害を修復する」で大丈夫です。これによって、これまでの正常なSQL Serverの可用性を戻すことができます。
「フェイルオーバーポリシー以外で可用性グループがフェイルオーバーした」場合の対策手順
- データベースの「正常性が失われた」原因を確認する
- (本例の場合は)ディスク障害を修復する
- 必要に応じて、「データベース レベルの正常性検出」の設定を変更する
本トラブルシューティングの対応バージョン:SQL Server 2016以降
筆者紹介
内ヶ島 暢之(うちがしま のぶゆき)
ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、2016年現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。
椎名 武史(しいな たけし)
ユニアデックス株式会社所属。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。
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