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ヤフーとIDCフロンティア、「白河データセンター」に大型棟を増設 約1400ラックを格納可能:マルチビッグデータ処理基盤やクラウドサービス外販体制を強化
ヤフーとIDCフロンティアは、福島県白河市にある大規模データセンター「白河データセンター」に5号棟を新設する。2017年3月1日に着工し、竣工は2018年3月末予定。約1400ラックを格納する。
ヤフーとIDCフロンティア(以下、IDCF)は2017年2月27日、福島県白河市にある同社の大規模データセンター「白河データセンター」に5号棟を新設すると発表した。建築面積は約3200平方メートル、延べ床面積は約1万1200平方メートルの地上4階建てで、約1400ラックを格納する。同年3月1日に着工し、2018年3月末の竣工を予定する。
白河データセンターは、Yahoo! JAPANグループが保有する東日本地域最大の拠点。新設する5号棟は、今後の格納データ量やデータ処理量の増大とクラウドの利用拡大に向けたヤフーのマルチビッグデータ処理基盤の強化と、IDCFの外販向けクラウド基盤の増強を主な目的とする。IDCFのクラウドサービスでは、ビッグデータ解析、AI(Artificial Intelligence:人工知能)、機械学習、ディープラーニングなど、GPUコンピューティングを用いて高度なデータ解析を行うHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)需要に応える仮想GPUサーバなどの提供体制を強化する。
今回の新棟は、需要に応じて棟の建設を行う「モジュール方式」が採用され、将来は8棟までの増設が可能。また、ヤフーは2016年11月に新たに約2万1300平方メートルの近隣用地を取得しており、8号棟以降の増設にも備えられるとしている。
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