NEC、クラウドベースのファイル暗号化サービス「ActSecureクラウドセキュアファイルサービス」をリリース:「InfoCage FileShell」をSaaSで利用可能に
NECは、SaaS型のファイル暗号化サービス「ActSecureクラウドセキュアファイルサービス」の販売を開始する。中堅中小企業に向け、初期費用を抑えられる情報漏えい対策ソリューションとして訴求する。
NECは2017年3月23日、SaaS(Software as a Service)型のファイル暗号化サービス「ActSecureクラウドセキュアファイルサービス」を提供すると発表。2017年6月1日にサービスを開始する。
ActSecureクラウドセキュアファイルサービスは、NECのIRM(Information Rights Management)ソフトウェア「InfoCage FileShell」をサブスクリプション課金で利用できるクラウドサービスとして提供するもの。サイバー攻撃や人為的ミスなどによってファイルが社外へ流出したとしても、認証されたユーザー以外はそのファイルを開けないように保護できる。中堅中小企業に向け、初期費用を抑えられる情報漏えい対策ソリューションとして訴求する。
ActSecureクラウドセキュアファイルサービスでは、暗号化ポリシーを管理者が一括指定し、管理対象者のPCにあるファイルや、ファイルサーバのファイルを自動的に暗号化する。暗号化されたファイルのアイコンには鍵マークが付くが、ファイルの拡張子は変わらない。ポリシーで定めたユーザーによる自社ネットワーク内からのアクセスならば、複合パスワードなどは不要。暗号化されていることを意識させないユーザー利便性も提供できる。一方、社外ネットワークからアクセスした場合には、マイクロソフトの「Azure Infomation Protection」を経由した利用者認証の仕組みを用いて、関係者以外の閲覧を拒否し、ファイルを開けないように制御できる。また、PCへ専用ソフトをインストールしておくことで、オフライン時のファイルアクセスにも対応できる。
価格は、1アカウント当たり1000円(税別)/月。最小契約数は100アカウントから。クライアントPCの対応OSは、Windows 7/8.1/10。
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