インテル、次世代Xeonの名称を「インテル Xeon プロセッサー スケーラブルファミリー」に変更:「ここ10年で最大級のプラットフォーム進化」とうたう
インテルが次世代Xeonの名称を「インテル Xeon プロセッサー スケーラブルファミリー」に変更すると告知。2017年5月にサンプル出荷を開始し、2017年夏の正式出荷を予定する。
米インテルは2017年5月4日(米国時間)、データセンターやサーバ向けとする次世代Xeonの名称を「インテル Xeon プロセッサー スケーラブルファミリー(Intel Xeon Processor Scalable Family)」に変更すると発表した。Skylake(開発コード名)マイクロアーキテクチャに基づく同ファミリーは同日からサンプル出荷を開始。2017年夏に正式出荷を開始する予定という。
インテルはこの次世代Xeonについて、「ここ10年で最大のデータセンタープラットフォーム進化」とうたい、「このプラットフォームが市場にもたらすイノベーションのインパクトの大きさを反映させるため」に名称を変更したと説明している。
インテル Xeon プロセッサー スケーラブルファミリーはアーキテクチャを大きく改良し、マルチクラウドでの各ワークロードに最適化されたパフォーマンス、セキュリティ、アジリティをこれまで以上に提供するという。具体的には、分析やAI(Artificial Intelligence:人工知能)、自動走行、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、ネットワークトランスフォーメーションといった幅広いアプリケーションを支える次世代クラウドインフラへの適用を想定している。
インテル Xeon プロセッサー スケーラブルファミリーは、現世代のインテル Xeon プロセッサー E5およびE7の後継に位置付けられる。2017年現在のシステムで広く使われている4年前(2013年頃)の主力構成と比べ、仮想化ワークロードのスケーラビリティを最大3.9倍向上させ、顧客は各システムでさらにさまざまなワークロードを実行できるようになるとインテルは述べている。例えば、Intel Advanced Vector Extensions 512(Intel AVX-512)、Intel QuickAssist Technology(Intel QAT)、Intel Volume Management Device(Intel VMD)など、各種のパフォーマンスアクセラレータ技術が統合される。
この他、インテル Xeon プロセッサー スケーラブルファミリーの各モデルの詳細は、2017年夏予定の正式リリース時にあらためて発表するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- インテル、大規模なAI戦略を発表 AIプラットフォーム「Intel Nervana」を投入
インテルがAIの活用促進に向けた新しい製品、技術、投資計画を多数発表。AIの包括プラットフォーム「Intel Nervana」を中心に展開する。 - インテル、自動運転車技術の新ブランド「Intel GO」を発表 2017年内の公道テストを目指す
インテルが自動運転車ソリューションの新ブランド「Intel GO」を発表。ハードウェアおよびソフトウェア開発キット、5G対応開発プラットフォームなどが含まれる。BMWなどと共同で開発し、2017年内の公道テストを目指す。 - インテルが「Crystal Forest」搭載のデータセンター向けSDNリファレンスプラットフォームを公開
インテルが、データセンター向け中期戦略の進捗を発表。具体的なリファレンスプラットフォームが公開されたことで、同社陣営の動きに注目が集まる - IBM、「量子コンピューティングプラットフォーム」を公開
IBMが「量子コンピューティング」プラットフォームをクラウドで公開した。誰でも量子コンピュータにアクセスして、実験に参加できる。