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Microsoft、「Azure Event Hubs Capture」を正式リリース:Azure Event HubsからBLOBとして直接プッシュ可能に
Microsoftが、データ連携サービス「Azure Event Hubs」の新機能「Azure Event Hubs Capture」をリリース。Azure Event Hubsで収集されたデータを、Azure Storageなどの永続ディスクへBLOBとして格納できるようにする。
Microsoftは2017年6月28日(米国時間)、データ連携サービス「Azure Event Hubs」の新機能「Azure Event Hubs Capture」を正式リリースした。Azure Event Hubs Captureは2016年9月にパブリックプレビュー版を公開。正式版の公開に伴い、Azure Event Hubs Archiveから名称が変更されている。Azure Event Hubs Captureは、2017年8月1日から0.10ドル(約11円)/時間の課金対象になる。
Azure Event Hubsは、データ連携のハブとなる分散型のデータストリーミングプラットフォーム。毎秒数百万のテレメトリーを受け取って処理を行うイベントインジェストサービスとしても機能する。Azure Event Hubs Captureは、Azure Event Hubsで収集されたデータに対し、特別なコードを用いたり、他のサービスを構成したりすることなく、Azure Storageなどの永続ディスクへBLOB(Binary Large Object)として格納できるようにする機能となる。
Azure Event Hubs Captureの主な機能は以下の通り。
- シンプルなセットアップ:Azureポータルからの操作か、Azure Resource Managerテンプレートを使えば、Azure Event Hubsの構成とCapture機能をすぐに利用できるようになった
- TCO(Total Cost of Ownership:総保有コスト)の削減:Azure Event Hubsで全てのデータ連携処理を管理する体制にできる。カスタムジョブの設定や追跡に伴うオーバーヘッドも最小限で済むようになる
- ストリーミング先との容易な統合:Azure Storageアカウントを選択するだけ。近い将来、Azure Data Lake Storeも選択できるようにする予定だ
- 近リアルタイムのバッチ分析:イベントデータは、Azure Event Hubsに取り込まれてから数分以内に利用可能になる。一般的なシナリオならば、個別にデータパイプラインを構築せずに近リアルタイム分析が行えるようになる
- ビッグデータの“オンランプ”:Capture機能を有効にすると、Azure Event Hubsで、シングルストリームでのリアルタイム処理とバッチ処理のパイプラインもサポートされる。Azure Event Hubsでビッグデータソリューションを構築できるということにもなる
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