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バーコード作成/モバイルデバイス対応もカンタン! さらに高度な機能まで、Forguncy 3の充実機能を見てみよう特集: Forguncy 3新機能解説(3/6 ページ)

Forguncyの「お手軽さ」を象徴するバーコード作成機能やモバイルシミュレーターと、バージョン3で変更された機能や、高度な機能をカンタンに利用するためのツールを紹介。

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リストビューの自動結合

 リストビューの自動結合とは「特定の列の表示内容が連続する行で同一だった場合に、それらの表示を1つにまとめる」機能のことだ。言葉で説明すると分かりにくいが、画面にすれば一目瞭然なので、その違いを見てみよう。以下はForguncy 3が標準で提供している「弁当注文システム」からプロジェクトを作成して、幾つかのデータを入力して、ユーザーHidekiの注文状況を一覧したものだ。

「過去注文状況」ページ
「過去注文状況」ページ

 このユーザーはから揚げ弁当がよほど好きと見えて、注文するお弁当の大半がから揚げ弁当であることが分かる。それはさておき、リストビューの自動結合機能を有効にすると、この画面で何行にもわたって表示されている「から揚げ弁当」は次のようになる(表示が分かりやすくなるよう、けい線も表示するように設定を変更した)。

同じ内容が連続する行が自動的に連結され、「から揚げ弁当」がまとめられた
同じ内容が連続する行が自動的に連結され、「から揚げ弁当」がまとめられた

 何行にも連続して表示されていた「から揚げ弁当」が1つにまとめられたことで、表示がスッキリと分かりやすくなった。これがリストビューの自動結合が提供する機能だ。これを行うには、リストビューで自動結合を行いたい列を選択して、[デザイン]タブにある[セルの自動結合]チェックボックスをオンにすればよい。

[セルの自動結合]チェックボックス(赤枠内)
[セルの自動結合]チェックボックス(赤枠内)

 リストビュー全体(行テンプレートの下の部分)をクリックして、このチェックボックスをオンにすれば、リストビューの全ての列でセルの自動結合が有効になるが、その場合には注意が必要だ。文字で説明すると、「セルの自動結合が有効となっている隣り合った列を考えた場合、左側の列の内容が異なれば、右側の列で内容が同じであっても自動結合が行われない」ということになる。これも分かりにくいので、以下に例を示そう。これは先ほどの画面でリストビュー全体に対して自動結合を有効にした場合の表示だ。

最初の過去注文状況と変わらない
最初の過去注文状況と変わらない

 最初に示した過去注文状況と変わらない表示になった。これはリストビュー全体で自動結合が有効であるため、[注文日]列の表示内容が異なっている時点で[弁当種類]列の自動結合が行われなくなったということだ。もちろん、これは悪いことではなく、例えば「別の商品で値段が同じ」という場合、値段の列で自動結合が行われるのではなく、商品のレベルで自動結合が行われる方が全体としては見やすい表示となる場合もある。

 例えば、以下の2つの表示を見比べてほしい。上は[価格]列だけでセルの自動結合を有効にしたもので、下は[種類]列と[価格]列でセルの自動結合を有効にしたものだ。

別の商品で値段が同じ場合のセルの自動結合の違い([価格]列でのみ自動結合を有効化)
別の商品で値段が同じ場合のセルの自動結合の違い([種類]列と[価格]列で自動結合を有効化)
別の商品で値段が同じ場合のセルの自動結合の違い

 どちらがよいかは場合によるかもしれないが、商品ごとにまとめられた下の表示の方が見た目には分かりやすいと筆者は感じた。自動結合機能を使うときには、どのような表示が適切かを考えて設定を行うようにしよう。

 次にForguncy 3で追加された名前の管理機能について見ていく。

名前の管理機能の追加とセル名の廃止

 これまでのバージョンのForguncyでは、セルに名前を付ける場合には[セル型]ペーンでその名前を指定していたが、Forguncy 3ではこれが廃止され「名前の管理」機能を使って行われるようになった。簡単にセルに名前を付けるには作業スペース(Forguncyの画面中央部の領域)左上にあるテキストボックスを使用する。

作業スペースでセルに名前を付ける(赤枠内)
作業スペースでセルに名前を付ける(赤枠内)

 ここではC2セルに「somecell」という名前を付けている。このようにして付けた名前の管理は[数式]タブにある[名前の管理]ボタンをクリックする。これにより[名前の管理]ダイアログが表示される。

[名前の管理]ダイアログ
[名前の管理]ダイアログ

 このダイアログでは、名前の新規作成や編集、削除を行える。これまでセル名を多用してきたユーザーは、名前の管理機能をしっかりと把握しておこう。

 次ページからはProエディションでのみ利用可能な2つの機能を紹介する。

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