宿題をやると“やる木”が育つIoTペン「しゅくだいやる気ペン(仮)」 コクヨが開発プロジェクトを始動
コクヨは、子どものやる気を育てるIoTペン「しゅくだいやる気ペン(仮)」の開発に着手した。鉛筆に取り付けて筆記量を計測し、筆記量に応じてスマホアプリ内の“やる木”が育つ仕組みで、子どもが自発的に宿題に取り組めるように支援する。
コクヨは2018年6月7日、日々の筆記量を“楽しく”可視化することで、子どもの“やる気”を育てるIoTペン「しゅくだいやる気ペン(仮)」の開発に着手したと発表した。
しゅくだいやる気ペンは、市販の鉛筆(六角軸、軸径7.2mm)にアタッチメントを装着し、スマートフォンアプリと連動させて日々の筆記量を記録する仕組み。日々の筆記量(努力)を可視化することで、単調になりがちな反復学習に“楽しみ”を持たせ、子どもが“書く”ことに親しみ、自発的に宿題に取り掛かる習慣づくりを支援する。
しゅくだいやる気ペンには、書いた分だけ、筆記量が「勉強パワー」として蓄積される。スマホアプリに流し込むと(水を流し込むように、アプリ上でペンを傾けるとデータが転送される)、たまった勉強パワーに応じてアプリ内の“やる木”が成長する。
将来的には、たまった「勉強パワー」に応じて、文具などの“ごほうび”に交換できるサービスも検討しているという。
しゅくだいやる気ペンのアタッチメントは、コクヨとワントゥーテンドライブが共同開発した。加速度センサーで筆記の動きを認識し、アタッチメント内のメモリにデータとして蓄積。筆記後、Bluetooth経由でスマホアプリに送信する。電池は充電式で、マイクロUSBで充電する。
現在、同開発プロジェクトでは、クラウドファンディングサイト「Ready for」で、商品化に向けたユーザーとの共創の取り組みとして、支援者を募っている。募集期間は2018年6月7日から8月31日(金)まで。一般ユーザーの意見を取り入れながら開発を進め、2019年春の発売を目指すとしている。
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