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Intelが「次の50年」のデジタル技術について、消費者の認識を調査子どもの有無でAIへの期待が変わる

Intelは、50年後のデジタル技術に対する米国消費者の認識や姿勢を明らかにするための調査「Next 50」の結果を発表した。主にスマートホームとAI、通信技術について調べた。

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 Intelは2018年8月22日(米国時間)、50年後(2068年)のデジタル技術に対する人々の認識や姿勢を明らかにするための調査「Next 50」の結果を発表した。この調査は、Intelから委託を受けた調査会社PSBが、2018年5月に米国の一般消費者1000人と技術エリート102人を対象に実施した。

 調査によると、米国の消費者は未来の技術の可能性に期待している。しかし消費者の40%は、新しい技術が50年後に、新しいソリューションと同じくらい多くの新しい問題をもたらすと考えている。

慣れ親しんだ技術への「過度の」期待

 消費者は、自分の慣れ親しんだ技術への期待が大きいことも分かった。50年後に重要な技術としてスマートフォンを挙げた消費者が87%に上り、PC(84%)やスマートホーム技術(84%)を挙げた消費者も同様に多かった。


調査結果の概要 上段は最も重要だと消費者が考える4つの技術とスマートホームに対する期待、中段はAIに対する期待、下段は通信技術5Gに対する期待を示す(出典:Intel)

 消費者は新しい技術の中で、健康を高める可能性のある技術に特に期待している。ゲノム医療に期待する消費者が39%、人工臓器材料や組織移植に期待する消費者が26%となった。再生可能エネルギーに期待する消費者も36%に達している。

AIへの注目度が調査層によって異なる

 人工知能(AI)は、2つの層、すなわちミレニアル世代(1980年代〜2000年代初めに生まれた人を指すことが多い)と、子どものいる親から特に高く評価されていることが明らかになった。AIが人々の日常生活をサポートする可能性が注目されている。

  • 子どものいる親の51%が、AIによる日常的なタスクの改善や自動化により、生活の質が高まると期待している。子どもがいない回答者では、この割合は38%にとどまる。
  • AIが人間のタスクを支援する可能性に期待する親の割合が46%であるのに対し、親でない回答者が期待する割合は39%となっている。また、親の42%がAIの必要性を予想しているが、必要性を予想している親でない回答者は30%だ。

 しかし、多くの消費者は、AIが既に生活の中で果たしている役割を認識していない。音声アシスタントや予測アルゴリズム、その他の一般的なAIアプリケーションが広く使われるようになっているが、3分の1以上(36%)の消費者が、AIを採用した技術を自分は持っていないと考えている。

通信でつながる世界への懸念と期待

 消費者の過半数(53%)が、友人や家族と連絡を取り合うための技術に大きく依存している。だが、それ以上の回答者(56%)が、人々が技術に過度に依存するようになり、お互いのやりとりに費やす時間が少なくなるのではないかと懸念を示している。

 さらに、消費者の37%と技術エリートの38%は、人々が技術を使うことで、人と人のつながりが薄れるかもしれないと懸念している。

 だが、こうした懸念の一方で、消費者は5Gネットワークやスマートホーム技術など、人々の結び付きを促進し、人々がつながる時間を増やす可能性がある新しい技術に期待を寄せている。

 消費者の61%が、高速な5G通信の可能性にある程度、または非常に期待している。特に、ミレニアル世代は5Gの将来に楽観的で、45%が5G技術は常時接続を支援し、人々をより近づけるだろうと考えている。35歳以上では、この割合は35%にとどまる。

 現在、スマートホーム技術を多用している消費者は18%にすぎないが、69%は、50年以内に多用するようになると予想している。

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