“LINE WORKS×kintone”の連携で業務に合わせたチャットbotをノンコーディング作成――「Joboco」β版が提供開始
ジョイゾーは、「LINE WORKS」などのビジネスチャットサービスとサイボウズの「kintone」を連携させるチャットbot作成サービス「Joboco」のβ版提供を開始。工事現場や店舗から写真付き報告書をkintoneに登録するなど、現場業務を効率化する独自機能をノンコーディングで実装できる。
ジョイゾーは2018年9月5日、「LINE WORKS」や「Slack」「ChatWork」などのビジネスチャットサービスと、サイボウズの業務アプリ構築サービス「kintone」をノンコーディングで連携させるクラウドサービス「Joboco」のβ版の無償提供を開始した。正式版のリリースは2018年11月上旬を予定している。
Jobocoは、チャットサービスとkintoneとの連携機能を備えたチャットbotを作成できるサービス。チャットの会話を受け取って、kintoneから情報を取得し、チャットに自動で返信したり、kintoneに情報を登録したりするなど、希望する連携機能の動作シナリオをJobocoで設定するだけで、独自の機能をノンコーディングで実装できる。
例えば、工事現場や店舗の作業員が現地の写真付き報告書をkintoneに登録する、店舗や作業現場で商品在庫をチャット経由でkintoneの在庫管理情報から取得する、外回りの営業マンが顧客情報をチャット経由で取得する、社内FAQをチャット経由で取得するなど、自社の業務に必要な連携機能を、ITスキルがなくても容易に実現できる。
今回、第1弾として、LINE WORKSに対応したJobocoのβ版を無償提供する。β版の利用申し込みは、専用サイトで受け付けている。
ジョイゾーはJobocoの開発背景について、小売、建設、医療などの現場におけるIT活用の推進に着目した経緯があると説明。
国内企業の業務効率化、生産性向上に向けたIT化は、「経理・会計」「給与・人事」といった間接系業務での導入率が高いのに比べ、「営業、販売、顧客管理」「商品管理、在庫管理」「仕入、発注、調達」といった直接業務系では低く、進みが遅いことに着目。間接部門内で発展した業務システムやそこで蓄積されたデータが直接業務で生かされるためには、現場部門が使いやすいチャットツールとkintoneとの連携が効果的であると考え、同サービスの開発企画を立ち上げたという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 脱ITIL、CASBも検討――マルチクラウド時代のITサービスマネジメント、東京海上日動の選択
クラウドサービス利用の増加により、管理タスクの増加に苦しんでいるという東京海上日動。この課題を解決するために、同社はどのような対策を考えているのだろうか。 - 資格やスキルに合わせた適材適所の人材活用を支援する「人材配置サービス」 日立システムズから
日立システムズが、プロジェクトへの人材の適材配置や人材情報の管理に機能を特化したクラウド型の「人材配置サービス」の提供を開始。プロジェクトごとに必要な資格やスキルを持つ人材を迅速かつ適切に配置でき、業務効率化や生産性の向上を図れるという。 - 農産物の出荷振り分けが8時間から1秒以内に 三浦市農協がkintoneで効率化
農業のIT化を推進するサイボウズと神奈川県三浦市農業協同組合は、出荷予定の農産物の配送先の割り当てと配車作業を自動化する「三浦市農協配車システム(仮)」を「kintone」で構築。出荷情報を入力するだけで1秒以内に出荷物の振り分けプランや配送ルートなどを生成できるという。 - 定額39万円の業務システム開発サービス「システム39」、大阪での開発相談を開始
サイボウズの「kintone」をベースにした来店型のシステム開発サービス「システム39」が、大阪での来店相談を開始した。 - 資生堂、グローバル化に向け、研究開発拠点の情報基盤をkintoneで刷新
資生堂は、グローバルに展開できる情報基盤を求め、約20年間利用したDBや研究テーマの運用管理をkintoneで刷新した。 - たった39万円でシステム構築を請け負うジョイゾー
追加料金が発生しない業務システム構築サービスの提供を始めたジョイゾー。これはIT業界で当然とされてきた人月ビジネスモデルに変革を迫るものになるだろう。