リコーとソフォス、10人以下の“小規模”事業所を対象にしたセキュリティマネージドサービスを発表:マルウェアの判断に深層学習を活用
リコージャパンとソフォスは2018年9月12日、10人以下の小規模事業所を対象にしたセキュリティマネージドサービス「RICOH サイバーセキュリティパック」を発表。2018年9月21日から日本全国に展開する。
リコージャパン(以下、リコー)とソフォスは2018年9月12日、10人以下の小規模事業所を対象にしたセキュリティマネージドサービス「RICOH サイバーセキュリティパック」を発表した。同サービスは、ソフォスのUTM(Unified Threat Management:統合脅威管理装置)およびエンドポイント保護製品に、リコーのオンサイト対応およびサポート力を加えたソリューションだ。
RICOH サイバーセキュリティパックは、ソフォスのUTM製品「Sophos XG Firewall」の導入や設定、オンサイト保守を基本メニューとして提供する。ソフォス製品による脅威の検知、復旧に加え、全国に展開するリコーのサービスステーションからエンジニアを派遣し、導入設置や業務再開支援をオンサイトで対応する。
基本メニューではUTMの提供と導入設定、5年間の保守のみだが、オプションの「みまもりプラン」を利用することで、ソフォス製品「Sophos Intercept X」を活用したエンドポイント保護、リコーのSOC(Security Operation Center)からの24時間遠隔監視と各種通知のサービスを受けることが可能だ。
Sophos Intercept Xは、マルウェアを活用したエンドポイントセキュリティ製品。初動対応の遅れが拡大を招く「脅威」に対して、素早い対応が行える。UTMとエンドポイントの間を独自のプロトコルで結び、PC上で脅威を検知したタイミングでUTMで通信を止めることで、脅威を最小化できるという。
価格は基本メニューが39万8000円(税別、以下同)。オプションの「みまもりプラン」がPC1台当たり月額800円(初期費用は2万2800円から)。2018年9月21日から日本全国に展開する。2019年初旬には、クラウドバックアップとオンサイトリカバリーを含めた「みまもり復旧プラン」の提供も予定している。いずれもPC10台までを対象にしている。
リコージャパン 執行役員 ICT事業本部 副事業本部長の山口畝誉氏はサービス提供の背景について、中小企業、特に小規模事業所のセキュリティ対策の現状を指摘。セキュリティに対する投資比率、投資規模も低く、ウイルス対策ソフトのみでしか対応できていないという。
「非常に多くのお客さまから、対応不十分と認識しているものの、これで本当に大丈夫か不安だという声があった。RICOH サイバーセキュリティパックなら、投資が限られ、専任のセキュリティエンジニアがいない小規模の企業でも手軽に利用できる」(山口氏)
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