AWSの構成図を自動描画、オンライン描画ツール「Cacoo」に機能追加:11種類のAWSサービスに対応
ヌーラボは、オンライン描画ツール「Cacoo」に、Amazon Web Services(AWS)のインフラ構成図を自動で描画する機能を追加した。EC2やS3など、AWSのサービスの情報を取得し、構成図を自動描画する。
ヌーラボは2018年10月17日、同社が提供するオンラインの描画ツール「Cacoo(カクー)」に、AWS(Amazon Web Services)のインフラ構成図を自動で描画する機能を追加したと発表した。
これまでもCacooには、AWSの構成図を描画するためのテンプレートやアイコンが用意されており、構成図を描画したり、描いた構成図を共有したりすることができた。
今回、AWS構成図の自動描画機能が実装されたことで、より早く簡単に構成図を手に入れることができるようになった。
この機能を利用するには、あらかじめAWSのIAM(Identity and Access Management)ユーザーに、必要な権限を与えておく必要がある。
Cacooの画面で、このユーザーのAWSのアクセスキーIDやアクセスキーやリージョンを指定すると、指定したリージョンで稼働している全ての対象サービスの情報を取得し、構成図を描画する。
描画対象となるAWSのサービスは、EC2(Elastic Compute Cloud)やS3(Simple Storage Service)、VPC(Virtual Private Cloud)など11種類。構成図は、各サービスの親子関係を保ちながら描画される。
Cacooは、フローチャートやWebサイトのワイヤフレームサイトマップ、ネットワーク構成図、データベース設計図、UML図などを描画するためのWebアプリケーション。プロジェクト単位でフォルダを作成し、チームのメンバーで共有しながら共同編集できる。作成した図をPDFやPowerPoint、Visioなどのファイル形式で出力できる他、Google DriveやDropboxなどのストレージサービスに格納されたファイルを読み込むこともできる。
価格は1ユーザーの「プラス」プランが454円/月(税別、以下同)、複数アカウントが利用できる「チーム」プランの3ユーザー版が1800円/月、オンプレミス環境で利用できる「エンタープライズ」プランの10ユーザー版が6万4800円/年。
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