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Microsoft、プログラミング言語「TypeScript 3.3」を公開:共用型のメソッドなどを改良
Microsoftは、オープンソースのプログラミング言語の最新版「TypeScript 3.3」を公開した。大規模な変更ではなく、共用型のメソッドの扱いなど、マイナーアップグレードだ。
Microsoftは2019年1月31日(米国時間)、オープンソースのプログラミング言語「TypeScript 3.3」を公開した。次期バージョンのTypeScript 3.4は2019年3月末までにリリースされる見通しだ。
TypeScriptは、静的型付けができる言語で、JavaScriptのスーパーセット。ECMAScript規格に従った最新のJavaScriptの機能を、古いWebブラウザやランタイムが扱えるようにコンパイルすることもできる。
TypeScript 3.3は、NuGetを使うか、次のコマンドラインのように、npmを使ってインストールできる。
npm install -g typescript
変更点は共用型のメソッドに関する制限緩和など
TypeScript 3.3は「Visual Studio 2017」(15.2以降)の他、「Visual Studio Code」(正式にサポートされるまではInsiderリリースをインストールするか、手動でセットアップすることで使用)、「Sublime Text 3」(PackageControlによる)でサポートされている。
TypeScript 3.3は、通常のバージョンよりも変更点が少なく、大規模な変更は加えられていない。主な特徴は以下の通り。
- 共用型(Union Types)を呼び出す挙動の改良:共用型のメソッドに関するルールの中で、過度に制限的だったものが緩和された。例えば次のコードでは、「type Union = A | B」と記述すると、AとBに共通の全てのプロパティ(コード中のcommonProp)にアクセスできる
interface A { aProp: string; commonProp: string; } interface B { bProp: number; commonProp: number } type Union = A | B; declare let x: Union; x.aProp; // error - 'B' doesn't have the property 'aProp' x.bProp; // error - 'A' doesn't have the property 'bProp' x.commonProp; // okay! Both 'A' and 'B' have a property named `commonProp`.
- --build --watchモードを利用した際のコンポジットプロジェクト用ファイルの差分監視:コンポジットプロジェクトを--build --watchでビルドすると、変更されたファイルか、依存関係が型チェックに影響する可能性があるファイルだけが再出力されるようになり、ビルドが大幅に高速化する
- テキストエディタ「Sublime Text」でのJavaSacript編集:Sublime TextのTypeScriptプラグインでJavaScriptファイルの編集に対応した
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