UIを変更するとテスト内容を自動調整、Webアプリ向けツールをDatadogが提供開始:機械学習を利用してテストを作成
DatadogはWebアプリケーションのテスト自動化ツール「Datadog Browser Tests」を提供開始する。Webサイトを変更した場合でも、機械学習によってWebサイトの要素を再認識し、テストを自己調整できることが特徴。
Datadogは2019年4月24日、アジャイル開発チームに向けた、WebアプリケーションやWebサイトのテスト自動化ツール「Datadog Browser Tests」を提供開始すると発表した。
同ツールでテストする際に、コーディング作業は不要。Webアプリケーションとして実装されている同ツールの画面でテストしたいWebサイトにアクセスし、テストシナリオに従ってマウスを操作すると、その動作が記録される。
一般的なブラウザテストツールでは、ユーザー入力画面など、WebアプリのUIの一部を変更した場合、テストが進まなくなったり、誤ったアラートを出力したりする。
Datadog Browser Testsは、変更されたWebサイトの要素を機械学習によって再認識し、テスト内容を自動調整できることが特徴だ。
後回しになりがちなテストを自動化
Datadogでプロダクトマネジャーを務めるGabriel-James Safar氏は発表資料の中で次のように述べている。
「企業にとってWebアプリケーションの不具合は、収益や生産性の面で膨大な損失を生じさせかねない。しかしテストの作成やWebアプリケーションのアップデートには時間がかかるため、アジャイル開発では掘り下げて検証するよりもアプリケーションの迅速なリリースを優先する場合が多々ある。Datadog Browser Testsは、Webアプリケーションを変更する都度、数分でテストを作成できる」
これによってユーザーの目に触れる前にリリース後のバグを素早く発見できるとした。
テストの実行頻度とデバイスを指定すると、テストのステータスやテストに要した時間などを視覚的に確認できる管理画面もある。このとき、ユーザーが見ることになる画面も全て記録する。
Datadog Browser Testsの利用料金は、1000回のテスト実行ごとに12ドル。14日間の無料試用が可能である。
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