Kubernetesを手元で試せる「Minikube」「MicroK8s」とは:これから始める企業のためのコンテナ実践講座(4)(3/3 ページ)
「コンテナ技術」やコンテナ実行環境の「Docker」、大量のコンテナ管理や負荷分散を実現する「Kubernetes」について概要から本番活用の仕方まで解説する「これから始める企業のためのコンテナ実践講座」。第4回は、Kubernetesのパッケージマネジャー「Helm」と手元で試せる「Minikube」「MicroK8s」を紹介します。
Katacodaとは
Katacodaは、ブラウザから無料で勉強用のインスタンスを起動できるWebサービスです。インスタンスの起動後、表示されるテキストに沿って操作を学べます。
左側に説明、右側にコンソールの画面があり、左側を見ながら右側のコンソールでコマンドを入力して操作方法を理解します。テキストは英語ですが、さほど長い文章ではないので、Google翻訳などで読みながら、学習を進められると思います。操作時間に制限はありますが、どういう雰囲気で動かすかを理解するには最適な教材です。
Kubernetesのリソースという概念、そしてリソースを管理するファイルを管理する方法、スモールスタートで始めるためにどのような方法があるかを紹介しました。
最近は、Kubernetesに関する日本語の書籍が充実してきており、学ぶハードルも下がってきています。これらのツールなどを通じて、今後インフラエンジニアの仕事を変えるかもしれないKubernetesの機能や構成管理などを理解していきましょう。
次回は本連載の最終回として、Kubernetesを本番で実行する環境を構築する方法と、便利な周辺ツールを紹介します。
筆者紹介
矢野 哲朗
株式会社スタイルズ SIビジネスグループ シニアエキスパート
ネットワークからDBとストレージ、パフォーマンスチューニングに従事。「ownCloud」と「Nextcloud」からオープンソースへの貢献を深め、現在はコンテナに関する企画、SIに従事している。
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