コンテナ運用だけでなく認証機能や開発支援も含めたコンテナサービスを提供 NEC:「配置から運用まで一貫してサポート」
NECは「NEC Cloud Solutions」について、コンテナアプリケーションの開発と活用のプラットフォームを拡充する。マルチクラウドとマルチコンテナプラットフォームを組み合わせて、コンテナの配置や展開から運用まで一貫したマネージドサービスとして提供する。
NECは2019年11月1日、同社のクラウドサービス「NEC Cloud Solutions」を強化すると発表した。主にコンテナアプリケーションとその開発/活用プラットフォームを拡充する。
コンテナサービスは、一般的に「コンテナの配置や展開」に関するサポートは含まれていない。そこでNECは、こうしたサポートの提供に加え、業務アプリケーションの特性に合わせてクラウド環境やプラットフォームを自由に選択できるようにする。「NEC Cloud IaaS」や「Amazon Web Services」(AWS)「VMware Cloud on AWS」といったクラウドと、「Red Hat OpenShift」や「VMware Enterprise PKS」などのコンテナプラットフォームを組み合わせて提供する。同社は「コンテナの配置や展開から運用まで一貫したマネージドサービスとして提供するのは国内初だ」としている。
「マルチクラウド」「生体認証」「モダナイゼーション」を支援
今回発表されたクラウドサービスの強化点は大きく次の3つ。
1つ目は、ハイブリッドクラウドやマルチクラウド環境でのコンテナアプリケーションの可搬性を高める。Red Hatの「認定クラウド&サービスプロバイダープログラム(Certified Cloud & Service Provider Program:CCSP)」に基づいて連携を強化し、同社の「Red Hat OpenShift Container Platform 4」を活用したサービスを2020年4月から提供する。
ハイブリッド/マルチクラウド環境でのコンテナインフラとコンテナ管理について、VMwareとも連携を強化する。これにより、同社のコンテナ製品VMware Enterprise PKSを用いたNEC Cloud IaaSの物理サーバラインアップを拡充する。VMware Cloud on AWSでコンテナアプリケーション稼働環境の構築と運用や「VMware Bitnami」を用いたコンテナデリバリーサービスの構築と運用ができるようにする。
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