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OpenAIの「o1」モデルが「GitHub Copilot」と「GitHub Models」で利用可能に どのプランで使える?ワークフローで高度なコーディング機能を活用できる

GitHubは、AIコードアシスタント「GitHub Copilot」とAIアプリ開発支援サービス「GitHub Models」で、OpenAIの最新AIモデル「o1」を利用できるようにした。

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 GitHubは2024年12月20日(米国時間)、AI(人工知能)コードアシスタント「GitHub Copilot」とAIアプリ開発支援サービス「GitHub Models」で、OpenAIの最新AIモデル「o1」を利用できるようにしたと発表した。

 OpenAIはo1を12月17日にリリースした。コーディング、科学、数学のような高度なタスクに最適化された「o1-preview」および「o1-mini」モデルを2024年9月に発表しており、o1はo1-previewをアップデートし、複雑なタスクでのパフォーマンスを向上させたものだ。

 GitHubはo1-previewとo1-miniも、GitHub CopilotとGitHub Modelsで利用できるようにしていた。

 o1は、GitHub Copilotの「Copilot Chat」機能とGitHub Modelsで利用できる。Copilot Chatは、コーディングについて質問できるチャットインタフェースであり、サポートされている統合開発環境(IDE)(Visual Studio Code、Visual Studio、JetBrains IDE)、GitHub.com、GitHub Mobile、Windowsターミナルで使用できる。

GitHub Copilot Chatを利用できるプランは?

 GitHub Copilotは無料プランと有料プラン(「Pro」「Business」「Enterprise」の3種類)があり、o1は、有料プランの契約者のみが利用できる。Visual Studio CodeとGitHubのCopilot Chatでは、モデルピッカーから「o1(Preview)」を選択できるようになった。この「(Preview)」は、o1モデル自体ではなく、モデルピッカーがプレビュー段階であることを示している。

 o1はGitHub Copilotの有料プランに含まれており、12時間ごとに10メッセージまで利用できる。o1が提供する最新の優れた機能をGitHub Copilotで活用して、説明、デバッグ、リファクタリング、モダナイズ、テストなどができる。

 開発者はo1に、自らのワークスペースやGitHubリポジトリからコンテキストを引き出してもらうこともできる。

 なお、「Business」または「Enterprise」プランの契約者がo1を利用するには、管理者がo1へのアクセスを有効にしておく必要がある。


Visual Studio CodeのCopilot ChatでOpenAIのo1モデルを選択する様子(提供:GitHub)

GitHub Modelsでも利用可能に

 GitHub Modelsは、主要な大規模言語モデル(LLM)について、さまざまなプロンプトやパラメーターを無料でテストできるPlaygroundやAPIを提供するサービスだ。数回のクリックとキー操作だけでモデルの実験、比較、テストができる。こうしたGitHub Modelsで利用可能なモデルにGitHubのo1が加わった。

 GitHub Modelsで利用できる既存モデルには、「GPT-4o」「GPT-4o mini」「Phi 3.5」「AI21」「Cohere」「Llama」「Mistral」などがある。

 利用者はPlaygroundやAPIを通じて気に入ったモデルを、「GitHub Codespaces」やVisual Studio Codeの開発者環境に導入したり、「Microsoft Azure AI」プラットフォームを通じて本番環境にデプロイしたりすることもできる。


GitHub Modelsから利用できるOpenAIのo1モデルのサンプルプロンプト。「ピタゴラスの定理を幾何学的に証明するには?」という質問に、o1が答えている(提供:GitHub)

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