AWS、音楽作成を通じてAIが学べる「AWS DeepComposer」を発表:AWS re:Invent 2019
Amazon Web Services(AWS)は2019年12月1日(米国時間)、米ラスベガスで開催中の「AWS re:Invent 2019」で、音楽作成を通じてAIの学習ができる「AWS DeepComposer」を発表した。同社は2020年3月に、DeepComposerを利用しやすくするキーボードの一般販売を開始する。
Amazon Web Services(AWS)は2019年12月1日(米国時間)、米ラスベガスで開催中の「AWS re:Invent 2019」で、音楽作成を通じてAIの学習ができる「AWS DeepComposer」を発表した。現時点ではプレビューであり、米国東部(バージニア北部)での限定提供に留まっている。2020年3月に本格提供を始める。同社は同じ2020年3月に、DeepComposerを利用しやすくするキーボードの一般販売を開始する。
DeepComposerは、DeepLens、DeepRacerに次ぐ、ハードウェアを絡めた機械学習/AI教材シリーズの第3弾。今回はGAN(Generative Adversarial Networks)をテーマとし、音楽作成を通じてこれを学びやすくしている。
このツールは、複数のレベルでAIを使った音楽作成を支援する。AWSが提供する構築済みモデルの適用、モデルのカスタマイズ、自身のデータセット持ち込みによるモデルの構築だ。DeepComposerは次のような手順で使える。
- AWSのDeepComposerコンソールにログインし、サンプル曲あるいは録音ファイルを選択するか、コンソール上に表示されている仮想キーボードあるいは別途販売されている専用ハードウェアキーボードでメロディを入力する
- メロディに、「ポップ」「ジャズ」「クラシック」といったジャンル別の構築済みモデルか、ユーザー自身のモデルを適用する
- モデルの適用で自動的に編曲が行われ、コンソールで再生できるようになる
- 作成した音楽は、SoundCloudにアップロードしたり、MIDIファイルとしてダウンロードしたりできる。このため、任意の音楽作成・編集ソフト(DAW)を使ってさらに加工を加えられる。
米Amazon.comには、DeepComposer専用キーボードがリストされている。これによると、2020年3月に99ドルで一般販売を開始する模様。価格には期限付きのサービス利用権が含まれる。上述の通り、DeepComposerを使うのにハードウェアキーボードは必要ない。だが、できるだけ面倒なことを避けて、遊ぶような感覚でGANに親しめるようにするのがこのキーボードの目的のようだ。
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