Microsoft、「Visual Studio 2019 バージョン16.6 Preview 2」に新しいGit関連機能を搭載:リモートワークが増えている現在は、なおさら重要
Microsoftは、「Visual Studio 2019 バージョン 16.6 Preview 2」のプレビュー機能「新しいGitユーザーエクスペリエンス」を開発者向けブログで紹介した。
Microsoftは2020年3月30日(米国時間、以下同)、3月26日にリリースした「Visual Studio 2019 バージョン 16.6 Preview 2」に初めて搭載したプレビュー機能「新しいGitユーザーエクスペリエンス」を開発者向けブログで紹介した。
この機能は、「GitHub」「Azure Repos」などのGitホスティングサービスでコードを扱う際の生産性を向上させる。この機能を有効にするには、検索フィールド([Ctrl]+[Q]キーでアクセス)で「プレビュー機能」を検索し、表示される[オプション]ウィンドウの[環境]→[プレビュー機能]で[新しいGitユーザーエクスペリエンス]のチェックボックスをチェックする。
Microsoftは、この機能はまだ不完全であり、今後改良していくと述べている。
新しいGitユーザーエクスペリエンス機能の概要は以下の通り。
初期化と発行
ローカルGitポジトリを初期化し、シングルクリックでGitHub、Azure Repos、その他のリモートGitホスティングサービス(「BitBucket」やカスタムGitサーバなど)に直接発行できるようになった。オンラインの既存プロジェクトがあれば、内蔵のGitHubやAzure Reposのブラウジング機能を使って、コードのクローンを作成できる。
新しいブランチの作成
新しいGitメニューとGitツールウィンドウからブランチを作成し、コード変更をコミットできる。
ブランチの管理
Gitツールウィンドウからブランチを管理できるようになった。新機能開発やバグ修正の作業をしたら、Gitツールウィンドウのブランチドロップダウンを使って、ブランチのチェックアウト、マージ、リベース、履歴表示、名前変更、削除を行える。
マージコンフリクトの解決
チームとのコラボレーションや作業の共有は非常に重要だ。リモートワークが増えている現在の環境ではなおさらだ。コードを最新に保つことは、Gitツールウィンドウでfetch、pull、pushのショートカットを使って簡単に行える。だが、最新のコード変更の同期を注意深く行っていても、時にはマージコンフリクトが発生するのは避けられない。Microsoftは、「新しいGitユーザーエクスペリエンス機能により、こうした場合の対処と解決が容易になっている」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- Microsoft、「Visual Studio 2019 バージョン16.5」を正式リリース
Microsoftは、「Visual Studio 2019 バージョン16.5」の一般提供を開始した。.NETモバイル開発など多くの新機能を提供する。2019年4月初めにリリースした「Visual Studio 2019」のマイナーアップデート版に当たる。 - Microsoft、「Visual Studio Online」プレビュー版の新機能を紹介
Microsoftは、2019年11月から公開中の「Visual Studio Online」パブリックプレビュー版に対して、現在までに搭載した主な新機能を紹介した。環境のカスタマイズやプロジェクトのサポートなどを改善している。 - Microsoft、「Visual Studio 2019 バージョン16.3」を正式リリース
Microsoftは、2019年4月初めにリリースした「Visual Studio 2019」のマイナーアップデート版「Visual Studio 2019 バージョン16.3」の一般提供を開始した。.NET Core 3.0対応などが目玉だ。