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見ないフリしてきたWindows Serverの“変なメッセージ”に向き合ってみた山市良のうぃんどうず日記(176)

Windows Serverを操作していると、“変なメッセージ”に出会うことがこれまでに何度かありました。何となく理由が思い当たるし、目的を達成するための別の方法があるので気にせず、見ないことにしていました。しかし、思い当たる理由が全くの的外れと分かったので、その回避策を含めレポートします。

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山市良のうぃんどうず日記

「設定」アプリでまれに遭遇するおかしなエラーの正体は?

 Windows Serverの気になる変なメッセージとは、「Windows Server 2016」および「Windows Server 2019」のデスクトップエクスペリエンス環境で「設定(Settings)」アプリを操作しているときに表示されることがある、次のようなエラーメッセージです。

指定したデバイス、パス、またはファイルにアクセスできません。これらの項目にアクセスするための適切なアクセス許可がない可能性があります。(日本語環境)

Windows cannot access the specified device, path, or file. You may not have the appropriate permissions to access the item.(英語環境)

 筆者が確認しているのは、Windows Server 2016/2019の「設定」アプリにある「時刻と言語(Time & Date)」で「言語(Language)」ページを開いたときと、Windows Server 2016の「設定」アプリにある「更新とセキュリティ(Update & Security)」で「Windows Defenderを開く(Open Windows Defender)」をクリックしたときです(画面1画面2)。

画面1
画面1 Windows Server 2016の「設定」アプリにある「地域と言語」ページと、Windows Server 2019の「設定」アプリにある「言語」ページを開いたときに表示されるエラー
画面2
画面2 Windows Server 2016の「設定」アプリで「Windows Defenderを開く」ボタンをクリックしたときに表示されるエラー

 これらのエラーは、それぞれ「C:\Windows\System32\SystemSettings\AdminFlows.exe」と「C:\Program Files\Windows Defender\msascui.exe」のエラーとして発生します。

 Windows Server 2016の場合、「言語」のエラーは「言語」コントロールパネルで代替できますし、「C:\Program Files\Windows Defender\msascui.exe」のエラーは「ファイル名を指定して実行」から直接実行すれば、問題なく「Windows Defender」のGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)が開きます。

 なお、「C:\Program Files\Windows Defender\msascui.exe」は、Windows Server 2019では「Windowsセキュリティ」に置き換わったため存在しません。「言語」コントロールパネルも廃止されました。

 このエラーに初めて遭遇したのは、日本語言語パックをインストールして日本語化した英語版Windows Server 2016/2019のAzure仮想マシンで、それも「設定」アプリの「言語」のところだったので(言語の追加時にはエラーに遭遇しませんでした、その理由は後ほど)、何となく「言語パックの追加による表示言語の切り替え」の影響と思っていました。また、このエラーが発生したとしても代替の方法があるため、あまり気にしていませんでした。

言語パックの追加うんぬんは無関係、原因は「ドメイン名\Administrator」の使用

 ところが、同じエラーをWindows Server 2016/2019の日本語ローカライズ版でも目にしました。つまり、「言語パックの追加による表示言語の切り替え」は全く関係なかったのです。そして、同じサーバでも、このエラーが発生したり、しなかったりするのです。

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